公園の風景を変えてしまったアニメ『キャプテン翼』 意外と知られていない「功績」も
海外での人気のほか、意外な「功績」も

多くの子供たちを虜(とりこ)にした『キャプテン翼』ですが、ひとつの作品としての評価を遥かに超えた、数多くの偉業を成し遂げたタイトルとしても燦然とした輝きを放っています。
『キャプテン翼』は海外でも放送され高い人気を獲得しており、著名なサッカー選手にもファンが存在しています。元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手は翼くんたちが所属した南葛SCや日向くんの東邦学園などさまざまなユニフォームを所有しており、着用した姿をインスタグラムで公開しています。
その他にも、ジダンやベンゼマ、ガットゥーゾなど数多くの名選手が『キャプ翼』のファンであることを公言しています。2022年7月にはパリ・サンジェルマン(PSG)の選手たちが来日した際に原作者の高橋陽一先生がライブドローイングを披露。メッシやネイマールといった歴史に名を残す選手たちが高橋先生の手により生み出されていく翼くんと岬くんの姿に目を見張っていました。
また、2000年代の初頭、戦争によって荒廃したイラクの復興支援でも翼くんは活躍を見せています。現地入りした自衛隊は当初、海外からの派遣部隊として地元から警戒されていましたが、集英社の許可を取って給水車に大きな翼くんの絵を貼り付けたところ、子供たちが大喜びして大人たちも警戒を解いた……というエピソードが残されており、翼くんは世界平和にも貢献できる存在であることを示しました。
リオデジャネイロオリンピックの閉会式で行われた東京オリンピックへの引継ぎ式典では、ドラえもんやハローキティ、スーパーマリオたちとともに翼くんの映像も流されており、日本を代表するキャラクターのひとりとして認識されています。
そしてここまで大きな話ではありませんが、現代のアニメ・マンガ文化のなかで『キャプ翼』は重要な役割を果たしています。1980年代半ばに『キャプ翼』は同人誌の世界で大人気となっており、数多くの二次創作作品が作られました。少し後に登場した『聖闘士星矢』や『鎧伝サムライトルーパー』とともに、パロディ系コミックやアンソロジーといった二次創作作品の拡大に大きく貢献した作品でもあり、その流れは現代に脈々と受け継がれているのです。
(早川清一朗)



