ウソだろ…? ファミコン時代の大容量カセット「●メガROM」に潜んでいた「罠」とは
「メガ」という言葉が強調された理由

もともと「メガ」とは「大きい」を意味するギリシア語から来た言葉で、昔からさまざまな場面で見られる言葉でした。「メガヘルツ」といった別の単位もそうですが、アニメなどの娯楽作品でも「メガ●●」という名前が登場するなど、それなりに馴染みのある言葉でした。
また当時はパソコンが普及していないどころか、ファミコンとそれ以外のゲーム機の区別すらついていないお客さんも多かったわけですから、ビットとかバイトと言われてもピンと来ません。
こうしたことから、単位を省略して「メガ」だけを押し出そうとしたのではないでしょうか? 確かに数字だけなら「250」の方が凄そうですが、「250キロ!」「2メガ!」では、後者のインパクトが強い気がします。
実際にセガが1988年に発売した「メガドライブ」の名称は「1メガ(ビット)のROMカセットを動かす(=ドライブする)装置」という、ダイレクトな意味でした。これも単位を省略して「メガ」を押し出したパターンだと思えます。
他には、数字と単位を上手く使ったキャッチコピーがあります。
「100メガショック!ネオジオ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? SNKが販売していたゲーム機「ネオジオ」の宣伝で使われた言葉です。100メガビットは12.5MBなので、ここでは数字の上でもビット単位の方にインパクトがありました。ネオジオはゲームセンターにあるゲームがそのまま家で遊べたので、アーケードゲームってそんなに容量が多いんだ! という驚きをもたらしたコピーでした。
さて大容量と言えば、その点では不幸なハード「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」についても触れておきましょう。
1986年2月に発売されたディスクシステムの売りのひとつは大容量で、ディスクカード両面に合計896キロビット(112KB)のデータを書き込めました。これは当時の平均である40KBの3倍近い量でしたが、同年5月に1メガビット=約120KBのロムを使った『魔界村』(カプコン)、そして7月には既に書いたように2メガビット=約250KBのロムを使った『がんばれゴエモン!』が発売になっているので、あっという間に追い抜かれてしまったのでした……。
今の「ギガ」も、こんな感じですぐ過去の単位になってしまうのかもしれませんね。
(タシロハヤト)





