水島新司先生のキャラが大集結した野球ゲーム、覚えてる? セガの『激闘プロ野球』
『ドカベン』や『野球狂の詩』など、野球マンガの第一人者としても有名な水島新司先生が生み出した多くのキャラクターから、35人が厳選されたゲーム『激闘プロ野球 水島新司オールスターズVSプロ野球』をご存知でしょうか? 高い再現度の必殺技や細かいこだわりがあり、かつて注目を集めていました。
水島作品のキャラが大集結!

『ドカベン』『野球狂の詩』などの名作は、野球ファンでなくても1度は聞いたことがあるでしょう。両作品とも、作者は漫画家の水島新司先生です。水島先生は1958年に18歳でデビューして以来、63年もマンガを描き続けて多くの人気作品を生み出しました。『大甲子園』『あぶさん』『一球さん』など、数ある水島先生の作品から厳選された35人のキャラクターが登場する野球ゲーム『激闘プロ野球 水島新司オールスターズVSプロ野球』をご存知でしょうか?
同作は2003年にPlayStation 2とニンテンドー ゲームキューブ向けに発売され、同年にアーケードゲームとしても登場したゲームで、『ドカベン』の山田太郎や『野球狂の詩』の岩田鉄五郎など、作品の垣根を越えた共闘や対決ができるということで注目を集めました。
ゲームでは水島作品ならではの秘球や秘打もリアルに再現されています。細かいこだわりも感じられ、たとえば『ドカベン』に登場する岩鬼正美がバッターボックスに入る前、バットを何本も持って振り回すモーションも実装。さらに同作でキャッチャーを務める山田太郎がピッチャーを務めるとき、キャッチャーの構えで投げるという個性も取り入れられています。
そのほか殿馬一人の「白鳥の湖」や水原勇気の「ドリームボール」など、キャラクター特有の必殺技も忠実に再現。単に豪華メンバーが集結しただけではなく、水島作品キャラのバッテリーや、水島作品キャラ同士の戦いなどの特定条件ではマンガのカットインも入ります。水島先生のファンは作りこまれた演出に魅了され、熱中していたことでしょう。ただコンシューマ版はやり込み要素がなかったので、長く遊べるゲームとしてはイマイチな評価を受けていたようです。
ネット上では今なお「激闘プロ野球をリメイクして欲しい」というファンの声があがっています。最新のグラフィックと技術力で、改めて水島作品のキャラを集めたゲームを作って欲しいものですね。
(LUIS FIELD)