『サザエさん』タラちゃんの公式な「幻の妹」 アニメ登場の可能性はある?
国民的アニメ『サザエさん』は、7人家族で有名です。フネの子供はサザエと、カツオとワカメ、サザエの子供はフグ田タラオですが、実はタラちゃんには妹がいるようです。今回はマンガで登場したことがある、タラちゃんの幻の妹に迫っていきます。日本一有名な家族とも言える、磯野家の10年後とは……?
磯野家、幻の8人目の名前は?
1969年から放送されている国民的長寿アニメ『サザエさん』の、一家の7人について、名前と顔がわからない人はいないでしょう。しかし、実は8人目の家族がいることをご存知でしょうか?
サザエさんはフグ田マスオさんと結婚していて、子供は3歳のフグ田タラオがいます。ひとりっ子だと思われているタラちゃんですが、実は「幻の妹」がいるという話題が定期的に盛り上がります。タラちゃんの妹の名前は「フグ田ヒトデ」です。
ヒトデちゃんは、50年以上放送されているアニメ版には、一度も登場していません。ヒトデちゃんが登場したのは、1954年に出版された「漫画読本」(文藝春秋)の創刊号での1コマ「サザエさん一家の未来予想図」です。
「サザエさん一家の未来予想図」で描かれたのは原作の10年後の様子で、磯野家が集まって昔を懐かしんでいるシーンが描かれました。そのなかでマスオさんが、ワカメちゃんに似た女の子に「これヒトデあぶないよ」と話しかけている描写があります。
マンガ『サザエさん』は、1946年に「夕刊フクニチ」で連載開始。1974年まで朝日新聞で20年以上連載されていましたが、ヒトデちゃんが登場したのは「未来予想図」のたった1度だけです。そのためヒトデちゃんの存在を知るコアなファンからは、「幻の妹」と呼ばれています。
現実の時間が進んでも、当然『サザエさん』世界の登場人物は歳をとりません。10年後を描いた1コマにしかいないヒトデちゃんは、幻のままだと考えられていましたが、2019年にまさかの形で復活しました。
アニメ『サザエさん』の放送50周年を記念した、スペシャル実写ドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』(フジテレビ)で、桜田ひよりさんが演じる成長した姿で登場したのです。原作から20年後を描いたこのドラマでは、ヒトデちゃんが17歳でタラちゃん(演:成田凌さん)が23歳です。当時、ネット上では「ヒトデちゃんがついに公認された!」などと大いに盛り上がりました。
『サザエさん』は2024年に55周年になります。通常のアニメ放送で時間が進むとは思えませんが、例えば未来を描いたスペシャル回などが放送されたら、アニメでもヒトデちゃんに会えるかもしれませんね。
(LUIS FIELD)