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『シン・仮面ライダー』の続編構想「仮面の世界」 反応が真っ二つに分かれたワケ

「ショッカーは日本政府」というフェイクが真実に?

萬画版『仮面ライダー』PART6「仮面の世界」を収録した、「石ノ森章太郎デジタル大全 仮面ライダー(3)」(講談社)
萬画版『仮面ライダー』PART6「仮面の世界」を収録した、「石ノ森章太郎デジタル大全 仮面ライダー(3)」(講談社)

『仮面の世界』は前章『海魔の里』と同じく一文字隼人が主人公です。ショッカーの大規模作戦である「10月計画(オクトーバープロジェクト)」に仮面ライダーが挑む物語となっていました。

 よくネットなどで「ショッカーの正体は日本政府」と書いている人を見かけます。その根拠となったのが、この「10月計画」でした。「10月計画」はもともと日本政府が国民を管理するための計画だったものを、ショッカーが自分たちの日本征服のために利用したものです。そのため、混同した方たちが「ショッカー=日本政府」と思ったのでしょう。

 もっとも、このフェイクニュースが現実のものになるかもしれません。なぜなら、先のコメントで庵野監督は萬画版以上に接点を持ったショッカーと日本政府の存在を示唆しているからです。そして、こういったフェイクニュースまで物語に組み込んでしまうのが庵野監督の真骨頂かもしれません。

 映画『シン・ウルトラマン』でゾフィーでなく、ゼットンをあやつる存在として「ゾーフィ」を庵野監督は登場させたことがあります。こういった本来の設定ではない部分を使う茶目っ気が、庵野監督の魅力のひとつかもしれません。そう考えると、「ショッカー=日本政府」を現実化させる可能性はゼロではないでしょう。

 また一部のファンから言われているのが、情報機関の男が名乗った「たき」という名前に関してです。おそらくTV版に登場した滝和也だと考えられていますが、実は萬画版では滝二郎となっていました。クレジットでは一貫して「情報機関の男」となっているので、どちらの可能性もあります。ちなみに萬画版で滝が初登場したのが、この『10月計画』からでした。

 他にも庵野監督のコメントでファンを驚かせたのは、日本政府が作り出したと語られた人工知能「ブレイン」の存在です。ブレインとは、『仮面ライダー』と同じく石森先生が原作を手がけたTV特撮番組『大鉄人17』の敵ボスの名前でした。

 思えば今回の『シン・仮面ライダー』でも他作品からのオマージュと思われるキャラが登場しています。そう考えれば、原典と同じ名前や姿であっても作品内の役割が変わっている可能性もあるでしょう。そして、構想のなかには他の石森作品のキャラも登場する可能性があります。

 この他にも庵野監督のコメントで、予算がないから再生怪人を出すという冗談のような発言がありました。しかし、筆者はこれを冗談と思っていません。なぜなら『仮面の世界』ではショッカー基地に数十体の怪人が待ち構え、その内の何体かが仮面ライダーを襲撃しました。

 そして、この『仮面の世界』をベースにしたといわれている映画『仮面ライダー対じごく大使』では、おなじみの再生怪人たちが仮面ライダーと戦う姿が描かれています。世代の方にはおなじみの怪人たちが一体ずつ崖の上から名乗っていく姿は、庵野監督もやりたいのではないでしょうか?

 まだ庵野監督は当分の間のスケジュールは白紙で予定の全くない作品ですが、本当に『仮面の世界』を映画化するのならば、今回以上の見せ場が見られる。……そんな風に思います。

(加々美利治)

【画像】『シン・仮面ライダー』続編構想で、気になりすぎる作品・敵キャラたち(5枚)

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