開幕2秒で死! ファミコン時代の鬼難易度ゲームたち 「難しさの質」が今と違う?
大人の雰囲気漂う怪作。誰もが「クソゲー」と叫んだ?

今では、ファミコンの「クソゲー」の代表作と見られているのが『たけしの挑戦状』です。そのような評価がなされた原因は『ドルアーガの塔』と同じく、攻略に必要な条件のヒントが一切提示されていない点です。スタートした後、何をしたらいいのか分からず延々と通行人を攻撃したり、テキーラを飲んだりしていただけの人も多いのではないでしょうか。
クリアには妻と離婚して慰謝料を払ったり、ハングライダーの資格を取ったりする必要がありますが、これらの条件に自力で気づけた人は数少ないはずです。攻略情報が欠かせないゲームですが、今になって思い返せば『龍が如く』シリーズにも通じるゲームの構想があったようにも感じられます。先進的すぎる作品だったのかもしれません。
●ホントに迷宮だった『迷宮組曲』
シャボン玉で敵を倒しながら進む『迷宮組曲』も、クリア困難なゲームとして知られています。アクションゲームとしての難しさもさることながら「迷宮」とタイトルに入っているだけあって、マップのつながりが複雑で迷います。またハンマーやノコギリ、隠されたブロックを見分ける「絵具」など、クリアに必要なアイテムを自力で発見するには相当なやりこみが必要です。
●中断さえできれば傑作『仮面ライダー倶楽部』
難易度はそれほどでもないけれど、クリアした人が極端なまでに少ないのが『仮面ライダー倶楽部』です。クリアまで30~40時間程度はかかる内容ですが、セーブ・パスワード機能がないことが原因です。
ゲームとしては非常に面白いのですが、休みをつぶして2日間不眠不休で一気にクリアするか、ファミコンの電源をつけっぱなしにしても怒られない環境でないとクリアできないでしょう。オートセーブが当たり前の現在からすると、にわかに信じられない設計です。
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ファミコン時代は家庭用ゲームの黎明期でした。プレイヤーに理不尽を感じさせてしまう作品があったのは、「謎解きに関するヒントと報酬」に関わるゲーム設計ノウハウが出来上がっていなかったせいでしょう。スーパーファミコンの時代になると、攻略情報なしでクリアできないような作品は激減します。
今思えば懐かしい思い出ですが、当時に心残りがある人はこの夏休みにNintendo Switch Onlineなどを利用して、再挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。
(レトロ@長谷部 耕平)




