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アニメ制作を支える「変態」たち。変態度アップも一流への道?【この業界の片隅で】

方言以外にもいる、「○○指導」や「○○監修」

アニメ『エロマンガ先生』は、ヒロインの和泉紗霧を専属で描くアニメーターがいることで話題になった。画像は『エロマンガ先生 OVA』より(画像:アニプレックス)
アニメ『エロマンガ先生』は、ヒロインの和泉紗霧を専属で描くアニメーターがいることで話題になった。画像は『エロマンガ先生 OVA』より(画像:アニプレックス)

 アニメに限った話ではありませんが、映像作品の登場人物が方言を話す場合、方言指導(監修)がつくことがあります。方言として正しい言葉遣いやイントネーションになるよう、ネイティブの立場から脚本のセリフに修正を入れたり、俳優さんや声優さんにアドバイスを与える仕事です。

 実はこの「○○指導」や「○○監修」、方言以外にもあるのです。私が関係した、とあるオタク向け作品には、「ロリコン監修」の方がいらっしゃいました。

 制作の打ち合わせをしている時、「どうも幼女のキャラに魅力が足りない」という話になる。すると「ロリコン監修」の方に相談が行き、「ふ~む、もっと幼女らしく、ほっぺをぷっくりさせるべきですねえ」などと、ロリコンの立場からアドバイスが与えられるわけです。

 もちろん、ロリコンは社会通念上なかなか許されにくい「性癖」ですので、そんな役職がエンドクレジットに表記されることは決してありません。けれど、彼の二次元幼女への並外れた愛情とこだわり=「変態性」が、作品をより良くしてくれたことは間違いありません(ちなみに、リアル幼女に手を出すのはロリコン失格で、むしろ「ロリコンの敵」なんだそうです)。

 ロボットなどの絵をつくるメカ作監さんの仕事にも、同じような側面があるでしょう。好きなものに対する突き抜けた「変態性」が、彼らを超一流にしているのです。

 そういえば、『エロマンガ先生』のアニメには、ヒロインのひとり、和泉紗霧のカットにエキスパートとして取り組む「紗霧アニメーター」の方がいらっしゃいました。アニメの和泉紗霧が、至ってノーマルな私も思わず「ロリコン監修」を目指したくなるほど可愛らしかったのは、その方の徹底したこだわりと愛情があったからではないでしょうか。

『アズールレーン』は中国の会社が開発したゲームですが、開発会社の社長さんには、「国籍よりも性癖」という発言があるんだそうです。けだし名言ではありませんか。たとえキモイと蔑まれようと、「好き」を突き詰めていった「変態」たちが、素晴らしい作品を作っているのです。

 アニメに限らず、時代を変えていくような仕事をする人は、そのような側面をもっているのかもしれません。

 だから、笑われたっていいじゃないですか、ねえ?

(おふとん犬)

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