ドラクエの最大の敵? 「性能差2000倍」ファミコンと最新機のスペック差に衝撃
容量との戦いの末に誕生した「主人公のカニ歩き」

ファミコンソフト開発において、限られた容量との戦いは重要なポイントといえます。その苦労がよくわかる作品として有名なのが、1986年に発売された初代『ドラゴンクエスト』(容量:64キロバイト)です。
『ドラクエ』の生みの親である堀井雄二氏によれば、少しでも容量を切り詰めるために、カタカナは20文字に抑えることになったそうです。そのため固有名詞を命名するときに制約が生まれました。
たとえばラストダンジョンの「竜王の城」に出現する「ダースドラゴン」は、もともと「ダークドラゴン」と命名したかったそうです。しかしカタカナの「ク」が使えなかったため、やむを得ず「ダースドラゴン」になりました。
また初代『ドラクエ』の主人公は移動中、どの方角に歩いてもずっと正面を向いているため、一部のファンからは「カニ歩き」と呼ばれています。これも少しでも容量を確保するために、横向きや後ろ向きのグラフィックを削ったことが理由でした。
ちなみに2作目の『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』以降は容量が増え、主人公たちはキチンと4方向分のグラフィックが用意されています。
それにしても、わずか64キロバイトの容量で、あれだけのクオリティのRPGを作り上げ、それを国民的タイトルにまで押し上げたのですから、ファミコンの『ドラゴンクエスト』は堀井雄二氏をはじめとする制作陣の努力と工夫が詰まった作品といえるでしょう。
(LUIS FIELD)



