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ドラクエの最大の敵? 「性能差2000倍」ファミコンと最新機のスペック差に衝撃

発売から40年が経過した「ファミコン」ですが、当時は圧倒的に高性能な家庭用ゲーム機として普及し、多くのプレイヤーを熱中させました。そんなファミコンと現行の最新ゲーム機のスペックを比較すると、当時の開発者たちの努力と苦悩が垣間見えます。

ファミコンブームによって「マイナーCPU」が一躍有名に?

もっとも売れたファミコンソフト『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)をセットしたファミコン本体(マグミクス編集部撮影)
もっとも売れたファミコンソフト『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)をセットしたファミコン本体(マグミクス編集部撮影)

 1983年に任天堂が発売した「ファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)」は、社会現象になるほどの爆発的ヒットを記録した家庭用ゲーム機です。

 今から約40年も前に開発されたハードのため、ファミコンと現在のゲーム機と比較すると、当然比べものにならないほどのスペック差が存在しますが、それでも当時のプレイヤーを熱狂させました。

 発売当時、圧倒的に高性能だったファミコンには、リコー製の「RP2A03」という8ビットCPUが搭載されています。この「RP2A03」はアメリカの「モステクノロジー社」が開発した「MOS 6502」をベースにカスタムされたものです。

「MOS 6502」の改良型はアメリカの家庭用ゲーム機「Atari2600」などに採用されましたが、日本ではマイナーなCPUでした。しかし、当時ライセンス取得の見通しが立っていたリコーから提案され、任天堂も検証した結果「MOS 6502」がファミコンに採用されることになります。

 その後にファミコンの大ヒットで広く普及したことで、「MOS 6502」を扱えるプログラマーが増加。一気にメジャーなCPUへと駆けあがりました。

 今となってはレトロゲーム機と呼ばれるようになったファミコンですが、現行のゲーム機と比較した場合、どのくらいスペックに差があるのでしょうか。

 まず性能の指標のひとつである「CPUのクロック数(CPUが処理を行う際に発する信号を扱う速さ)」で比較してみます。ファミコンは1.79メガヘルツなのに対し、「PlayStation 5」の場合は3.5ギガヘルツです。「メガ」と「ギガ」の時点で大きすぎる差があり、単純に数値だけを比較すると、おおよそ2000倍近くの差があることになります。

 さらにファミコンソフトの容量の少なさにも驚かされます。ファミコンで最大の容量を誇る『メタルスレイダーグローリー』(1991年/HAL研究所)は1メガバイト(8メガビット)です。

 同作は4年以上の制作期間(企画段階を含めると約6年とも)を費やして作られましたが、そのゲームの容量は1メガバイトにすぎません。今の感覚だと、4年もかけた作品の容量が1メガバイトと聞くと「たったそれだけ?」と驚く人が多いことでしょう。

 スマホで撮影した写真画像が1枚で1~4メガバイトほどの容量だと考えると、『メタルスレイダーグローリー』はスマホの画像1枚以下のサイズになります。

 ちなみにファミコンでもっとも売れた『スーパーマリオブラザーズ』の容量は40キロバイトなので、こちらは写真1枚の数十分の1のサイズになります。

 それを踏まえるとファミコンの時代の開発者は、「いかに少ない容量でプレイヤーを楽しませることができるか」に苦心したはずです。実際に名作といわれるゲームタイトルも、ファミコンの少ない容量に対応すべく、さまざまな工夫が施されていました。

【画像】「えっ…こんな感じだったの?」 これがファミコンの心臓部です(5枚)

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