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のび太の足の速さとティラノサウルスは同じくらい? 捕食シーンが少ない理由が「ちょっと残念」【4/17は恐竜の日】

恐竜といえば、巨大で凶暴なイメージが強く、もし現代に生きていたら人間は……と考えたことはありませんか。実は、恐竜は足が遅くて人間の走る速度なら逃げ切れる可能性も高いようです。

ティラノサウルスからは走れば逃げ切れる?

『映画ドラえもん のび太の新恐竜』ビジュアル (C)藤子プロ・小学館 ・テレビ朝日・シンエイ動画・ADKエモーションズ・ShoPro/東宝 (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』ビジュアル (C)藤子プロ・小学館 ・テレビ朝日・シンエイ動画・ADKエモーションズ・ShoPro/東宝 (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

 4月17日は恐竜の日です。21世紀になっても恐竜の姿や生態は謎に包まれており、多くの人びとの興味と想像力をかきたててきました。特にフィクションにおける恐竜は巨大で凶暴なイメージで描かれることが多く、肉食恐竜に追いかけられる展開は定番シーンだといえます。

 この記事ではアニメやマンガ、ゲームにおける恐竜から走って逃げられるのか、最近の検証結果と比較してみます。

 ティラノサウルスといえば、大型の肉食恐竜の代表ともいえる存在です。巨大な頭部に並んだ鋭い歯列は見るものに恐怖を与え、力強い骨格はいかにも強靭で凶暴そうです。1993年の映画『ジュラシック・パーク』で描かれたティラノサウルスは、自動車を追跡できるほどの脚力を持って描かれていました。いかにも獲物を追跡して捕食する肉食恐竜らしい描写です。

 ところが恐竜の歩行速度についての最近の検証によると、最大で時速27キロメートル程度しか出せなかったのではないか、とされています。これは骨の密度や足跡の化石、筋肉の推定強度などから導き出されました。つまりスタミナや地形の問題を除外すれば、人間が全力で走ってギリギリ逃げられる程度の速度だといえます。

●ドラえもん

『ドラえもん』では恐竜をテーマの中心に据えた作品がいくつも作られています。1980年に上映された『ドラえもん のび太の恐竜』は現在まで続く映画版『ドラえもん』の記念すべき第1作目です。その後、1987年に恐竜が生き残っている地下世界を舞台にした『ドラえもん のび太と竜の騎士』が上映され、2006年には『ドラえもん のび太の恐竜』がリメイクされました。

 どの作品も当時の検証結果が反映されているのが特徴で、1980年版の『ドラえもん のび太の恐竜』ではゴジラ型の直立したティラノサウルスが登場しましたが、2006年版では尻尾と胴体が水平なティラノサウルスが登場しています。ちなみに歩行速度については物語の都合もあってか、運動が苦手なのび太(アニメだと小学5年生)が走ってギリギリ逃げ切れない、といったところです。大人ならなんとか逃げ切れるでしょう。

●ドラゴンボール

 鳥山明先生のイラストにはたびたび恐竜が描かれていますが、意外なことに物語に関わるケースは稀です。その数少ない登場シーンのひとつ『ドラゴンボール』で描かれた恐竜は『ジュラシック・パーク』型の巨大で俊敏なイメージで、ピッコロによって荒野に置き去りにされた悟飯を追いかけていました。その突進力はすさまじく、激突した岩の柱が欠けるほどです。

 しかし悟飯は地球人と戦闘民族サイヤ人のハーフですさまじい潜在力を秘めています。荒野での生活に慣れてワイルドになった悟飯は追いかけてきた恐竜をジャンプでかわして、尻尾の肉をスライスしてステーキにするほどの強さを身につけました。

【画像】えっ、解釈違いかも… これが毛の有無で意見分かれるティラノサウルスです(4枚)

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