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Zこそ最強! 『グレンダイザーU』には出てきそうにない「マジンガーZERO」のヤバさ

「グレートマジンガーに助けられた過去」を拒否るZERO! 我こそ最強!

『真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍』第1巻 原作:永井豪/脚本:田畑由秋/作画:余湖裕輝(秋田書店)
『真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍』第1巻 原作:永井豪/脚本:田畑由秋/作画:余湖裕輝(秋田書店)

 そこで終わればハッピーエンドだったものの、掲載誌「チャンピオンRED」では翌月から『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』がスタートします。明らかに映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』のオマージュであり、TV版とは異なりミケーネの戦闘獣をバッタバッタ倒す強いZが見られるはず、そして、あの新型ロボットも……と、期待を集めました。

 途中までは、映画版とほぼ同じ展開です。傷つきスクランダーも溶かされ、全身ボロボロになりながらも善戦するZ、ところが真打ちの「暗黒大将軍」が登場するや、絶体絶命のピンチに陥ります。そこに偉大な勇者「グレートマジンガー」が駆けつけて大将軍と対等以上に渡り合い、Zに「マジンガーブレード」を投げ渡す名シーンも再現しました。

 ところがZはそれを払いのけて拒否します。そして暗黒大将軍が「最早貴様の物語は終わったのだ!」と煽るや、これをワンパンでKO、ブチ切れたZの魔神化が再び始まりました。魔神化は敵も味方も関係なく、ただ純粋に自らを脅かすほどの力が現れたとき始まるのです。

 これは、「マジンガーZは終わったから、後番組のグレートの噛ませになりなさい」という、かつて強いられた「大人の論理」を蹴っ飛ばしたというカタチになります。そうだよ、俺たちのZがグレートになんて負けるわけがないじゃないか! あの屈辱のTV版最終回に涙を飲んだZファンの想いが報われ、人類滅亡が確定した瞬間でした。

 真マジンガーZEROは、ほぼ無敵です。7つある魔神パワーのうち「再生」や「吸収」、「強化」や完全先読みの「高次予測」もさることながら、最もヤバいのが因果律兵器でしょう。メタ的にいえば、あらゆるマンガ、ゲームなど派生作品で、敵が傷ついたり負けたりする描写があれば、絶対にその結果に導くというものです。グレートが進化した「グレートマジンカイザー」も敵うわけがありません。

 そのような真マジンガーZEROは、「神にも悪魔にも」を唯一無二に実現したZであり、凶悪な面構えや絶大な攻撃力が大きな人気を集め、ゲーム『スーパーロボット大戦V』(バンダイナムコエンターテインメント)にも参戦しました。違う意味で次元を超越しすぎた「ゲッターエンペラー」と並び立ち、「闇の帝王(『グレートマジンガー』ラスボス)」に「因果の果てに待つのが、こいつ等では絶対に勝てぬ!!」と絶望させたのは痛快すぎました。

 この通りのスペックで『グレンダイザーU』に出てくれば、真マジンガーZEROは主役を食うどころか全宇宙さえ食ってしまいかねません。もしも劇中でZが無惨にやられ、首だけになって終わったとしても、「後輩を立てるため、俺がやられ役になってやろう」と自制し、大人になったと思いたいところです。

(多根清史)

【画像】「引導など渡されてたまるか」 こちら色々とヤバい「マジンガーZERO」です(11枚)

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