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『仮面ライダーX』最大(物理)の敵「キングダーク」! 昭和の超巨大造形物を見よ!

Xライダーの前に立ちふさがる新怪人群「GOD悪人軍団」

『仮面ライダーX Blu-ray BOX 1』(東映ビデオ) (C)石森プロ・東映
『仮面ライダーX Blu-ray BOX 1』(東映ビデオ) (C)石森プロ・東映

 GOD悪人軍団とは、歴史上の人物と動植物を掛け合わせた怪人群です。この製造方法には、「歴史上の人物の遺体を改造した説」や、「通常の動植物の能力を持った改造人間に歴史上の人物の霊魂を宿らせた説」などがありました。どちらにしても、これまでの怪人と大きく異なる製造方法ですが、GODが前半に使っていた「神話怪人」を考えると、その難易度は似たようなものかもしれません。

 ちなみに初期の企画書では、地名から連想された怪人である「アルプスキッド」や「デスガンジス」といったタイプが検討されていました。アイディア的にはこの延長線上にあると考えられるでしょう。

 さておき、GOD悪人軍団の最初の4体である「ジンギスカンコンドル」「ガマゴエモン」「サソリジェロニモ」「カブト虫ルパン」は、キングダークの初登場と同時に現れることで視聴者に絶大なインパクトを与えました。当時の子供雑誌でも一堂に集合していた特写が使用されており、複数の新怪人が同時に出ることで子供心を一気に引き寄せたワケです。

 新幹部登場に合わせての新型怪人という組織改編は、今思えばテコ入れだったのかもしれません。しかし、子供の目には別の番組になったかのような新鮮さが先に来て、単純に盛り上がったものです。

 むしろ明確な方向転換としては、翌週の第23話から始まった「RS装置」の争奪編という縦軸がドラマに加わったことでしょう。これにより一話完結でありながら『X』の物語は、「仮面ライダー」シリーズ初の連続ストーリーの様相となりました。このお宝争奪戦のストーリーは、脚本を担当した伊上勝さんの十八番といえる展開です。

 こういった新要素に続き、夏の劇場版に合わせたゲストの先輩仮面ライダーたちの登場や、「マーキュリー回路」によるパワーアップで仮面ライダーXの変身方法が「大変身」となり、必殺技も「真空地獄車」に変わるといった展開が連続して入りました。これらの新要素が定期的に入ることで、物語は最終回まで子供たちを飽きさせることなく続くことになります。

 しかしこういった新要素は、後年にそれほど大きな影響を与えてはいません。キングダークは平成に入ってからの「仮面ライダー」シリーズの集合映画で再登場することになりますが、現代ではCGの方がコスト的にも良いことから、原典のような巨大造形物を作ることなく済ませています。

 GOD悪人軍団も現在ではコンプライアンス的にグレーな部分が多いことから、似たようなタイプの怪人が出ることはありません。あえていうならば、『仮面ライダーゴースト』の、偉人の力を借りたフォームチェンジが近いといえるでしょうか。

 それでも『X』後半に出てきたキングダークとGOD悪人軍団の印象的な姿は、記憶に強く残っている人も多くいると思います。まさに記録よりも記憶に残る敵役だったのかもしれません。

(加々美利治)

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