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『レイアース』新作アニメが「原作に忠実」ならばいろいろ気になる「懸念点」とは

旧来ファンが懸念する「クルマの名前」

2022年刊行の原作新装版、カバーイラストは新規描き下ろし。「CLAMP PREMIUM COLLECTION 魔法騎士レイアース」第1巻 (C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
2022年刊行の原作新装版、カバーイラストは新規描き下ろし。「CLAMP PREMIUM COLLECTION 魔法騎士レイアース」第1巻 (C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

 当時と比較すると現代は、原作に忠実なアニメを求められる傾向が強くなっています。発表されたリメイクアニメは、おそらくは可能な限り原作マンガを再現した作品になるのでしょう。ただし、それにはいくつか乗り越えなければいけない壁が存在しているのもまた事実です。

『レイアース』ファンの方ならご存じかと思いますが、キャラクターなどの名前の多くは当時の乗用車の名前(ペットネーム)を使用しています。つまり、商標登録されている名前ばかりなのです。

 一例を挙げると、「レイアース」世界の名前である「セフィーロ」は、日産自動車株式会社が商標を保有しています。その範囲は家庭用テレビゲームやおもちゃなどを含む多岐に渡っており、当然、そうした商品を発売する場合は無断で使うことができません。挨拶をして仁義を通し、場合によりある程度の金銭のやり取りなども行なわれることでしょう。今のご時世であれば、これを機に魔神をイメージした新車も……といいたいところですが、残念なことにクルマの「セフィーロ」は2003年、惜しまれながら販売終了となりました。

 これに限らず、2024年7月現在、作中に登場していた「クルマの名前」を冠する自動車、要するに名前の元ネタとなるクルマは、すべてが販売終了となっています。「ファーレン」の移動要塞「童夢」のみ、元ネタであるレーシングカーの設計製造で知られる自動車関連会社が存続中という状況です。30年という時間はそれだけ長く、日本のクルマの新陳代謝は早いということでしょう。

 試しに中古車の販売サイトで2000年に生産終了した「プレセア」を検索してみましたが、見つかりませんでした。すでに中古車両としても消えてしまったようです。とはいえ商標は存続中なので、やはり仁義は通す必要があるでしょう。

 このほか、最初に「光」たち3人が出会う場所は東京タワーでいいのか、という問題もあります。現在は、より巨大な東京スカイツリーがあるからです。ただしスカイツリーは著作権、商標権によって保護されており、無断使用はNGとなっています。制作陣がどう対応するのかも興味深いところです。

 かつてのTVアニメ『魔法騎士レイアース』が終了してから29年が経ちました。後番組である『名探偵コナン』がいまだ放送中ということは驚くべきことながら、『レイアース』の復活もまた嬉しい驚きです。果たして令和の『レイアース』はどのような作品となるのか、今から楽しみで仕方ありません。

(早川清一朗)

【画像】「レイアースはロボアニメ」こちらがそのロボ「魔神(マシン)」です(5枚)

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