外出自粛中にぴったりなボードゲーム 家族と遊びたいとき、上手に誘う5つのポイント
勇気を出して家族を誘ってみよう

1.ゲーム選び
ドイツ年間ゲーム大賞審査委員会では、「ボードゲーム準備のコツ」の最初にゲーム選択を挙げています。留意点は嗜好(興味が持てるテーマか)、プレイ時間(はじめは20分前後)、グループの雰囲気(じっくり考えるほうか、会話で盛り上がるほうか)の3つ。ソムリエになる必要はなく、買うとき(またはゲーム棚から選ぶとき)ご家族の意見を聞ければ一番簡単かつベストです。
2.最初の声がけ
ご家族の様子を観察してみましょう。勉強、仕事、家事、息抜きと、それぞれ自分の時間というものがあります。何かに集中しているときに中断されるとイラッとなるかもしれません。すると毎日、ちょっとヒマでやることがなくなっている時間帯が見つかるはずです。そこを見計らって誘います。夕食後や、休日の夕方あたりが狙い目です。
3.ルールの説明
長崎のボードゲームカフェ「サニーバード」の平浩太店長は「長くて5分できれば2分」といいます。それでゲーマーズゲームの『テラフォーミング・マーズ』をお子さんと遊んだというのだから驚きです。そのためには事前に静かなところで説明書を読んで、大事なところに印をつけておくことが大事です(どこかで遊んだことがあるならなおよいでしょう)。そして軽く説明して、詳しいことはチュートリアルプレイのつもりで実際に遊びながら少しずつというのがよいでしょう。とにかく皆が興味を持ってくれているうちに、早く始めることを心がけます。
4.盛り上げる
真剣に考えるゲームでも、ワイワイしゃべるゲームでも、みんなに楽しく過ごしてもらうには、自分自身がエンターテイナーになることを心がけます。ほめる、笑わせる、励ます、感謝する……出しゃばりすぎないくらいで少し積極的に、そして機嫌よく。普段からの家族内でのコミュニケーションと信頼関係があるとスムーズでしょう。
5.トラブルにうまく対処する
始めからやる気がなかったり、途中で飽きてしまったり、負けて不機嫌になったりするのは年齢問わずよくあることで、こちらまで不機嫌になってしまってはいけません。そのゲームに興味がもてないようなら別のゲームを提案する手もありますし、体調が悪い、ほかにしたいことがあるというのでしたらまたの機会にしてもいいでしょう。強制されるともはや遊びではなくなってしまいます。
もちろんこれは全て完璧にこなさないと、ボードゲームは遊べないということではありません。また、一緒にできることであれば必ずしもボードゲームにこだわる必要もないと思います。遊びたくて遊べないお父さん(お母さん)に、ひとつでも参考になれば幸いです。
(小野卓也)