300枚以上の原画に酔いしれる「士郎正宗の世界展」 貴重な同人誌『ブラックマジック』のイラストも公開
東京の世田谷文学館で、マンガ『攻殻機動隊』や『アップルシード』などを代表作に持つ士郎正宗氏の展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が開催中です。電脳化した未来などを表現した、斬新かつ先鋭的な創造性を持つ正宗氏の生み出した多くの原画などを目にすることができました。
お出迎えはもちろん草薙素子

東京の世田谷文学館で、マンガ『攻殻機動隊』や『アップルシード』などを代表作に持つ士郎正宗氏の大規模な展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が2025年8月17日(日)まで開催中です。展覧会では、電脳化した未来などを表現した、斬新かつ先鋭的な創造性を持つ正宗氏の生み出した貴重な原画などを多く堪能できます。
展覧会は『攻殻機動隊』などの各作品や士郎正宗氏が歩んできた創作の歩みなどを紹介する全11チャプターから構成されています。それぞれのチャプターは原画などの展示品や大型ビジュアル、そして士郎正宗氏自身の言葉がつづられたパネルで構成されており、いずれも非常に見ごたえがあるものです。
世田谷文学館に到着したファンがまず目にするのは、扉に描かれた「やってやろうじゃないの!」と叫ぶ「草薙素子」です。さらに会場入りすれば、巨大なキービジュアルも出迎えてくれるなど、力の入れようが尋常ではありません。
まず圧倒されるのが、チャプター1「士郎正宗の創造の軌跡」でしょう。デビュー以来の履歴や極めてレアな同人誌時代の『ブラックマジック』のイラスト、主だった単行本が展示されており、正宗氏が紡いできた作品群を時系列順に堪能できるまたとない機会です。また映像化に至った作品も紹介されており、現代のエンターテイメントに士郎正宗氏が与えている大きな影響も感じられました。
●熱心なファンがじっくり見ていく意外な展示

チャプター2の「士郎正宗の描き方」では、なんと実際に絵を描くときに使用していた道具や、創作に大きな影響を与えた科学技術雑誌「サイエンス」の実物が展示されていました。学芸員の方に話を伺ったところ、「他の展示を回ってから戻ってきて、じっくりと見ていく方が多い」そうで、士郎正宗というクリエイターに多くの人が興味をそそられていることが分かります。
チャプター3以降では代表作である『攻殻機動隊』を始めとした『アップルシード』『ドミニオン』『仙術超攻殻ORION』などの巨大ビジュアルや原稿・イラストを思う存分に眺めることが出来ます。その数は原稿だけでも300枚と圧倒的な数字です。正宗氏の手と頭脳が生み出した世界の深さ、広さ、未来観が精緻な描きこみで表現されており、時代に名を残すクリエイターの力強さを感じることができるでしょう。
さらに奥に進むと「フチコマ」のイラストコーナーがあるのですが、奥まった一角ではなぜか和室で革命を目論む、実にほほ笑ましい姿が表現されているので必見です。
イラストレーション、新作TVシリーズ、撮影スポットなどを眺めながら進んでいくと、たどり着くのが大暮維人氏やCLAMPなど、一流の漫画家やアーティストたちとのコラボイラストコーナーです。個性豊かなイラストを眺め終わった後は、いよいよ物販コーナーへと到着します。
さまざまな商品が置かれているなか、やはり草薙素子のTシャツは人気が高いとこのこと。開催期間は8月17日までと余裕はあります。士郎正宗氏が生み出した歴史をご覧になりたい方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
権利表記:
(C)Shirow Masamune/KODANSHA
(C)Shirow Masamune/SEISHINSHA
(C)Shirow Masamune/「士郎正宗の世界展」製作委員会
(早川清一朗)








































