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意外な顔合わせの「VSもの」4選 『ゴジラVSコング』を上回る衝撃!

永井豪ユニバース『マジンガーZ対デビルマン』

『マジンガーZ対デビルマン』 (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
『マジンガーZ対デビルマン』 (C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 子供心に驚いたのは、「東映まんがまつり」の一本として上映された『マジンガーZ対デビルマン』(1973年)です。『マジンガーZ』(フジテレビ系)も『デビルマン』(テレビ朝日系)も、どちらも永井豪氏の人気マンガが原作ですが、巨大ロボットと悪魔人間がどう戦うのか、子供たちは興味津々でした。

 タイトルは『マジンガーZ対デビルマン』ですが、実際は両者が協力しあって、機械獣軍団と妖獣軍団を迎え撃つという内容でした。ちょっと、がっかり。タイトルにだまされた感はありましたが、マジンガーZの本部である光子力研究所を『デビルマン』の人気キャラ・妖鳥シレーヌが襲うなどの、クロスオーバー作品ならではのシーンがあり、マジンガーZが「ジェットスクランダー」を使って初めて空を飛ぶシーンも話題となりました。

 悪魔の力と人間の心を持ったデビルマンは、『サイボーグ009VSデビルマン』(2015年)では石ノ森章太郎氏の人気キャラ・サイボーグ戦士たちとも共演します。ああ見えてデビルマンは、意外と協調性が高いキャラのようです。

ウルトラマンがサイクロン号に乗るレアカットも

 デビルマン、マジンガーZ、サイボーグ戦士たちは、どれも東映アニメの作品だったので共演が実現したわけでが、かなり変わった顔合わせとなったのは『ウルトラマンVS仮面ライダー』です。これは1993年にオリジナルビデオ作品としてリリースされたものです。

「ウルトラマン」シリーズでおなじみの円谷プロが東宝との資本提携を解消したことで、東映作品の「仮面ライダー」シリーズとのコラボが実現したレア企画でした。両シリーズの過去の名場面集がほとんどなのですが、終盤の10分間は非常に珍しい共演シーンとなっています。

 同時に出現した古代怪獣ガドラスと毒サソリ男に対し、初代ウルトラマンと仮面ライダー1号はそれぞれ戦うのですが、追い詰められたガドラスと毒サソリ男は合体し、合体巨大怪人獣サソリガドラスに変身。仮面ライダーも巨大化し、ウルトラマンと共闘します。ライダーがどうやって巨大化したのかは、説明はありません。

 エンドロールでは、戦いを終えたウルトラマンが普段は仮面ライダーが乗っているサイクロン号に乗ってみせるなど、ゆる~い親睦ショットが映し出されます。ファンなら、まぁ一度くらい観てもいいんじゃないでしょうか。

「少年ジャンプ」的な盛り上がり『AVP』

 最後に紹介するのは、ハリウッド作品らしい超ド派手な『エイリアンVSプレデター』(2004年)です。リドリー・スコット監督のSFホラー『エイリアン』(1979年)がヒットしたことで人気シリーズとなった「エイリアン」と、SFアクション作『プレデター』(1987年)で人気を博した誇り高き狩猟星人プレデターとの南極大陸での攻防を描いています。

 エイリアンもプレデターも、出し惜しみなくワサワサと登場。両者の戦いに巻き込まれた女性登山家レックス(サナ・レイサン)とプレデターとの言葉なき友情も盛り込まれ、「少年ジャンプ」的な盛り上がりを見せることになります。ポール・W・S・アンダーソン監督は、日本発のテレビゲームの実写化映画『バイオハザード』(2002年)も大ヒットさせており、ファン心理のツボを抑えるのがうまいエンタメ職人です。

 子供の頃は知る由もありませんでしたが、人気キャラクター同士の対戦には大人の利権問題が絡みがちです。「モハメド・アリ対アントニオ猪木」のようなハラハラドキドキする夢の対決を、また観てみたいものです。さて、『コングVSゴジラ』はどんな結末が待っているのでしょうか?

(長野辰次)

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