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『ゴーカイジャー』人気 納得のワケ ファン投票1位の背景に放送当時の「出来事」

レジェンドたちが出演する機会となった出来事とは

NHK「全スーパー戦隊大投票」は、スーパー戦隊シリーズ全作品を対象に、「作品(全49作)」「戦隊ヒーロー(300人以上)」「戦隊ロボ(160体以上)」の3部門で投票が実施された
NHK「全スーパー戦隊大投票」は、スーパー戦隊シリーズ全作品を対象に、「作品(全49作)」「戦隊ヒーロー(300人以上)」「戦隊ロボ(160体以上)」の3部門で投票が実施された

『ゴーカイジャー』という作品に大きな影響を与えた出来事、それは2011年3月11日に起きた東日本大震災です。これにより本作は、最終回放送直前まで撮影が長引きました。

 その影響はTV版だけでなく、劇場版である『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』の公開日が、当初予定の2011年5月21日から6月11日に延期されている点にもうかがえます。

 しかし、影響は悪い面ばかりではありません。かつて戦隊ヒーローを演じた役者さんたちの心境にも、東日本大震災は大きく影響したといわています。

『ゴーカイジャー』では、当初から過去の戦隊ヒーローを演じた役者さんたちの出演が予定されていました。しかし、実際に登場する過去の戦隊ヒーローの数は決まっていなかったそうです。出演にはそれなりのハードルがあったのでしょう。

 ところが、震災という未曽有の事態により「ヒーローの力で日本を元気にしたい」という気持ちが役者さんたちの間で高まったといいます。公式で発表になった話ではありませんが、筆者の知る範囲で、そういった機運が高まったという話を各所で耳にしました。ヒーローを演じたことのある役者さんならではの、熱い気持ちの高まりは想像するに余りあると思います。

 この機運から、過去の戦隊ヒーローを演じた役者さんたちが『ゴーカイジャー』に客演として登場することで、本作の魅力を支えたというのは間違いないでしょう。もちろん何度も言いますが、このレジェンドの登場で影が薄くなるばかりか、存在感をより増したレギュラー陣の活躍が、本作を大きく牽引したといっても過言ではありません。

 こういった偶然もあって、『ゴーカイジャー』は多くの人に支持される名作となりました。そして「過去作との共演というお祭り」という意味で『ゴーカイジャー』以上のものは、人数的にも年数的にも今後の作品には望めないでしょう。メモリアル作品として、おそらく頂点といえるかもしれません。

 そのような『ゴーカイジャー』が、冒頭で記した「全スーパー戦隊大投票」の歴代作品部門で第1位だったのは、誰もが納得の展開でした。なぜなら第1位となったのは『ゴーカイジャー』だけでなく、すべてのスーパー戦隊だったともいえるからです。ひょっとしたら、そう思って投票した人がいたかもしれません。

(加々美利治)

【画像】みんなのイチオシは? 「全スーパー戦隊大投票」作品部門を10位から1位まで

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加々美利治

TVマンガ研究家。おもにトレーディングカードやシールといったアイテム関係のテキスト制作に携わる。21世紀以降は東映アニメーションやバンダイナムコのwebサイトでのライティングを請け負う。近年はネット記事執筆へと軸足を移す。

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