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『ゴーカイジャー』人気 納得のワケ ファン投票1位の背景に放送当時の「出来事」

戦隊ファンの中でも特に人気の高い『ゴーカイジャー』は、メモリアル作品らしいド派手な展開が魅力的な作品です。その人気を支えた要因には、とある出来事が大きな影響を与えていました。

『ゴーカイジャー』という作品が盛り上がった理由とは

『全スーパー戦隊大投票』作品部門第1位『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年)。画像は「スーパー戦隊シリーズ 海賊戦隊ゴーカイジャー Blu-ray COLLECTION 1」(東映ビデオ)
『全スーパー戦隊大投票』作品部門第1位『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年)。画像は「スーパー戦隊シリーズ 海賊戦隊ゴーカイジャー Blu-ray COLLECTION 1」(東映ビデオ)

 2025年5月17日、NHK BSで放送された「全スーパー戦隊大投票」の作品部門では、第1位に『海賊戦隊ゴーカイジャー』が選出されました。49作品もあるシリーズの中で、もっともファンから支持を得たのはなぜでしょうか。その理由について分析してみましょう。

『ゴーカイジャー』は「スーパー戦隊」シリーズの第35作目として、2011年2月13日から2012年2月19日まで、全51話が放送された作品です。いわゆる周年記念作品として制作され、スタッフも意欲的に取り組んだといいます。

 その最大の特徴はメモリアル作品らしく、これまでのスーパー戦隊がすべて登場する点でしょうか。この設定を支えるため、過去に活躍した34戦隊が第1話から全員登場するという、前代未聞のシーンが観られます。視聴者の誰もが圧倒されたであろうド迫力の画面でした。

 また過去の戦隊はただ登場するだけでなく、「ゴーカイジャー」たちがその姿を借りるという形でも画面上に姿を現します。タイトルにある「海賊」とは、通常のそれを表すだけでなく、本来のヒーローの「海賊版」というダブルミーニングにもなっていました。

 この過去の戦隊ヒーローになれるという点が、スーパー戦隊シリーズにおけるゴーカイジャーの個性といえるでしょうか。なぜならTVシリーズが終わった後、劇場版や他作品での登場の際もその能力を発揮し、変身できる存在もそのたびに増やしていきました。

 こう語っていくと、『ゴーカイジャー』はそれまでのシリーズあっての作品と思われる人もいるかもしれません。しかし、『ゴーカイジャー』に登場したキャラクターたちは魅力あふれる人間ばかりで、けっして過去の作品ありきにはなっていなかったと思います。

 あえていうならば、メモリアル作品として過去作品と絶妙なバランスで制作された作品ではないでしょうか。「ゴーカイジャー」という強烈な個性を持ったキャラクターと、過去作のレジェンドヒーローの織りなすマリアージュだと思います。

「ゴーカイジャー」の初期メンバーが全員宇宙人、そして海賊であるという、これまでにない大胆な設定が、個性豊かなレギュラー陣を生んだ要因のひとつでしょう。この地球とは関係ない自由奔放なメンバーが、戦いを通して地球を守る意味を知っていくというストーリーの軸は、本作の魅力へと昇華されたと思います。

 思えば歴代戦隊が登場する以上、彼らと比べられるわけですから、それに負けないキャラクター性を求めるのならば相応の個性が必要だったのでしょう。

 この作品としての魅力に、過去作のレジェンドたちが加わったことで『ゴーカイジャー』は名作となったのではないでしょうか。つまりレジェンドという要素も『ゴーカイジャー』には欠かせない要素ということになります。

 このレジェンドたちの登場には、偶然が生んだ要素も大きく関わっていました。

【画像】みんなのイチオシは? 「全スーパー戦隊大投票」作品部門を10位から1位まで

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加々美利治

TVマンガ研究家。おもにトレーディングカードやシールといったアイテム関係のテキスト制作に携わる。21世紀以降は東映アニメーションやバンダイナムコのwebサイトでのライティングを請け負う。近年はネット記事執筆へと軸足を移す。

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