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「快獣ブースカ」の元ネタはお金好きのアイツ 希薄に見えた「ウルトラ」シリーズとの縁が?

知っているようで知らないキャラクター「ブースカ」の着想元となった怪獣は、ウルトラシリーズに登場していた人気者(?)でした。

「ウルトラ」シリーズと関係があった?

「快獣ブースカ COMPLETE DVD-BOX」(バンダイビジュアル)
「快獣ブースカ COMPLETE DVD-BOX」(バンダイビジュアル)

「ウルトラ」シリーズが好きな人も、そうでない人も、一度は見かけたことがあるのが「快獣ブースカ」でしょう。丸っこいボディにつぶらな瞳、そして冠のようなものを頭部に乗っけた可愛い「快獣」です。

 実際のところ、このブースカの番組を観たことないという人も、多いのではないでしょうか。恥ずかしながら筆者も、「ウルトラ」シリーズのファンを自負していながら、長らくブースカが登場する作品に触れていなかったのです。

『快獣ブースカ』が日本テレビで放送開始したのは1966年11月からで、その4か月前の7月に、TBSで『ウルトラマン』が始まっています。どちらも円谷プロダクションが製作した番組ではありますが、同シリーズというわけではありません。

 幸いにして現在は「TSUBURAYA IMAGINATION」などのサブスクサービスで、気軽に視聴することが可能です。その内容は、想像を裏切らぬ楽しいホームコメディといったものです。

 発明が得意な少年「屯田大作」が、ペットのイグアナに自作の怪しい薬を投与した結果、生まれたのがブースカであり、そんな元イグアナのブースカと大作少年の、楽しくも騒がしい交流を描く……という温かな物語です。「シオシオのパー」など、当時流行した「ブースカ語」も頻出し、当時の子どもたちが夢中になったことが想像されます。

元ネタの「心あたたまる部分」がモチーフに?

 さて、ブースカのイメージ設計には、とある「ウルトラ怪獣」が大きな影響を与えていました。それが、1966年1月から放送された『ウルトラQ』に登場した「カネゴン」です。

『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」では、お金が大好きな少年がカネゴンに変身してしまい、少年をもとに戻すために、友達らと協力してあれこれ奮闘するというコメディでした。『快獣ブースカ』は、その物語から「人間サイズの怪獣」と「少年たち」の交流部分を抽出し、企画された番組だったと言えるでしょう。

 一方、ウルトラシリーズにブースカがゲスト出演した回数は決して多くはありません。「オリジナルビデオ」などでは稀にある程度でした。「後追い世代」が、ブースカ全盛期の活躍を知らない人が多いのも、無理からぬことでしょう。

 そういう意味において、時代が動いたのはブースカ誕生から52年が経過した、2018年のことです。同年に放送された『ウルトラマンR/B』第17話「みんなが友だち」において、なんとブースカが「大御所」として登場するサプライズがありました。『ウルトラマンR/B』はシリーズ屈指のコメディ路線であり、その自由度の高さから実現したコラボでありました。近いようで、少しだけ距離があった両シリーズが、合流したのです。

 ちなみに、その時のブースカは「ウルトラマン」のことを「ウルトラマンさん」と呼んでいました。一応、ウルトラマンの方が先輩だからでしょうか……。

(片野)

【画像】「えっ、そういうことか」 これが『快獣ブースカ』の元ネタとなったウルトラ怪獣です(4枚)

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片野

構成作家。1960年代カルチャーを好む。これまでに「ウルトラ」シリーズをはじめとする特撮番組、「ドラゴンクエスト」「ポケットモンスター」など国民的RPGシリーズ、ギャグマンガのジャンルで記事を多数執筆。

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