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最終回が印象深い、アニメ版『デビルマン』 OP・EDはアニソン屈指の名曲

妖獣ララの最後に涙

著:永井豪『デビルマン』画業50周年愛蔵版 第1巻 (C)Go Nagai/Dynamic Production
著:永井豪『デビルマン』画業50周年愛蔵版 第1巻 (C)Go Nagai/Dynamic Production

作中に登場するキャラクターたちの中でも、筆者にとって特に印象深いのが、妖獣ララです。 最初こそ、この女の子はどんな姿に変身してデビルマンと戦うのだろうと身構えていたのですが、徐々に単なる愉快なキャラだということが分かり、明とも仲良くなっていたので、ララが出てくるシーンをむしろ楽しみにするようになっていました。

 そんなララでしたが、最終的にはデーモン族を裏切ったため殺されます。ストーリーも終盤に差し掛かった36話で妖獣マグドラーに溶岩を吹き付けられてしまうのです。燃え盛る体を墓石で隠し明に向かって「楽しい思い出をいっぱいくれたんだもん」「愛してる」と伝え、投げキッスをしながら死んでいったその姿はあまりにも切なく、哀しいものでした。

 ララの死からわずか3話後に、『デビルマン』は最終回となってしまいます。このとき、デビルマンはついにヒロインの美樹に正体を知られてしまうのですが、美樹は「明くんは明くんだもん!」と叫ぶのです。この言葉こそが、人の愛を知り、優しさに目覚めて戦ってきたデビルマンが最も欲しかったものだったのかもしれません。

 力を得たデビルマンは、神のごとき超能力を操る妖獣ゴッドとの激戦をかろうじて制します。 そして最後はバイクに美樹を乗せ、果てなき戦いを暗示させるラストを迎えるのです。

 ただ、この最終回は本放送時に、急きょ追加されたものでした。予定されていた最終回は第38話「妖獣ドリムーン 月は地獄だ」だったそうです。キー局だったNETは38話の翌週にプロ野球オールスター戦を放送する予定が入っていたのですが、オールスターを放送する予定がない地方局では1週分放送予定が空いてしまうことになります。そこで辻氏が急いで脚本を書き下ろし、アニメーション製作もなんとか間に合わせたのだそうです。緊急事態でありながら、あれだけ印象深いラストを作り上げた製作陣の情熱と力量には頭が下がる思いです。

 本作以降も、デビルマンのアニメ化はさまざまな形で続けられています。なかでも2018年にNetflixで配信された『DEVILMAN crybaby』はかなりの傑作と聞いているのですが、知人から「気力体力が充実しているときに見た方がいい」と忠告されたので、なかなか見る機会がありません。一体どれほどの作品なのか、いつか自分の目で確認したいと思っています。

(早川清一朗)

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