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『ウルトラマンZ』に48年ぶり登場の「超獣バラバ」 強敵なのに扱いが微妙だった…?

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」に登場した超獣バラバは、かつて『ウルトラマンエース』の第13話「死刑! ウルトラ5兄弟」、第14話「銀河に散った5つの星」の2話にわたって登場し、エースとTACを苦しめた凶悪な超獣です。今回が48年ぶりの登場となるバラバですが、「エース」への参戦時は、かなり特殊な扱いを受けていました。

「超獣」の名にふさわしい重武装と戦闘力

「ウルトラ怪獣シリーズ 18 バラバ」(BANDAI)
「ウルトラ怪獣シリーズ 18 バラバ」(BANDAI)

 毎週土曜日朝にテレビ東京系で放送中の『ウルトラマンZ』を楽しみにしている方は多いでしょう。筆者も久しぶりにリアルタイムでウルトラシリーズを見ているのですが、かつてはウルトラマンの補佐をするのが精いっぱいだった人類側が、セブンガーやウインダム、キングジョーストレイジカスタムといった特空機を用いて、ウルトラマンZと肩を並べて戦う姿は胸が熱くなります。

 もし自分が小さいころに『ウルトラマンZ』を見ていたら、対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」に入りたがって親を困らせていたのは間違いないでしょう。

 さて、毎回毎回あの手この手で楽しませてくれている『ウルトラマンZ』ですが、2020年10月31日(土)放送予定の19話「最後の勇者」には、かつて『ウルトラマンエース』に登場した超獣バラバが48年ぶりに新規参戦します。

『ウルトラマンエース』では、第13話「死刑! ウルトラ5兄弟」、第14話「銀河に散った5つの星」の2話にわたってバラバが登場します。「殺し屋超獣」の異名を持つアゲハチョウの幼虫と宇宙怪獣を合成した超獣で、右手がトゲ付きの鉄球、左手は鎌、頭部に射出可能な剣が付いているという重武装を誇ります。さらには、火を吐き剣からはショック光線を発射するなど、怪獣を上回る超獣にふさわしい戦闘力でエースとTAC(人類側の守備組織である超獣攻撃隊)を苦しめました。

 しかし、その強そうな外見とは裏腹に、ちょっと不遇な扱いを受けているのがバラバの特徴でもあります。

 13話ではエースの宿敵である異次元人ヤプールが登場し、偽のウルトラサインでエースたちウルトラ五兄弟をゴルゴダ星におびき寄せ、がら空きとなった地球でバラバを暴れさせるのです。ヤプールの手先とはいえ、超獣がはっきりと戦略的に運用されている例は珍しいのではないでしょうか。

 さらに、ヤプールはウルトラ五兄弟を冷気の罠にはめ、エネルギーの大半を奪い取ります。それでもバラバを放っておけない兄弟たちは、決死のウルトラチャージでエースにエネルギーを集めて地球へと送り返すのですが、引き換えに自分たちは捕らえられてしまうのです。

 そしてエースはバラバと戦い追い込むのですが、ウルトラ四兄弟が人質になってしまったため、無念の撤退を余儀なくされます。十字架に囚われたウルトラマンたちと倒れ伏した北斗と南という、かなり絶望的な状況で13話は終わるのです。

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