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スマホゲーム『Marvelオールスターレルム』で気になる、20年ぶり登場の重要悪役

”悪に染まったハルク”は、20年ぶりに注目の重要キャラ

2020年8月に出版された、単独シリーズ『マエストロ』 (C)2021 Marvel
2020年8月に出版された、単独シリーズ『マエストロ』 (C)2021 Marvel

 さて、同ゲームの世界観と設定に目を向けてみましょう。この『オ―ルスターレルム』では、「アイアンマン」であるトニー・スタークは行方不明になっており、ヒーローでは「アイアン・レギオネア」として活動するトニー・プライムというキャラがいます。

 他にも「ブラックパンサー」は初代のブラックパンサーであるティ・チャラ王が命を落とし、現在は王族ではない親衛隊ドーラ・ミラージュの戦士がブラックパンサーとして活動するなど、パラレルワールドでさまざまな変化が起きています。

 オ―ルスターレルムのストーリーで注目すべきなのが、ストーリーの根幹であるバトルワールドの世界を作った「マエストロ」というキャラクターです。1992年のコミック「インクレディブルハルク:フューチャー・インパーフェクト」で初登場しており、ハルクであるブルース・バナーが未来で超進化したヴィランという設定です。

 原作コミックでは、現代のハルクが荒廃した未来世界に飛び、その世界バトルワールドで世界の支配者になった自分自身である「マエストロ」と闘うというストーリーが展開します。「マエストロ」はひげも白く頭もはげているのが特徴ですが、腕力は衰えておらず、世界中のヒーローとヴィランを倒すなど、圧倒的な強さを見せています。

 コミックで出てくる彼の部屋には、マグニートーやキャプテンアメリカ、スパイダーマンなどさまざまなヒーローの遺物が飾られており、自らの体にも倒した相手の武器、コスチュームを付けるなど、ヴィランらしさを見せつけています。原作のバトルワールドの支配者というのは、オールスターレルムと一致する点といえるでしょう。

「マエストロ」はマーベルのなかでも最も悲劇的な悪役のひとりといわれており、2020年8月には『マエストロ』の単独シリーズが発売されるなど注目を集めています。ミニシリーズで登場したキャラが20年経って表に出てきたということは、今後マーベル映画の世界にも登場するのかどうか、非常に気になるところです。

(大野なおと)

(C)2020 MARVEL

【画像】悪に染まったハルクの哀しい姿…ゲーム世界の重要キャラ「マエストロ」(8枚)

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