『鬼滅の刃 無限列車編』TV初放映 “名言製造機” 炎柱・煉獄杏寿郎の言葉
世界的な大ヒット映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、テレビ初放映されます。炎柱・煉獄杏寿郎は“名言製造機”と呼びたくなるほど、素晴らしいセリフの数々がその口から飛び出します。観る人によって、また観る機会によって、印象に残る言葉は違ってくるのではないでしょうか。「遊郭編」の新情報が待っているエンディングまで目が離せません。
「400億の男」煉獄杏寿郎が大活躍
「心を燃やせ」
炎柱・煉獄杏寿郎の名言の数々が心に焼き付く『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、ついに2021年9月25日(土)の「土曜プレミアム」(フジテレビ系)でテレビ初放映されます。21時から23時40分までのノーカット拡大放送となります。
2020年10月に劇場公開され、日本国内だけで興収403.2億円を記録。この数字は日本映画の歴代1位です。世界興収は5億ドルを突破し、2020年公開映画の年間興収世界第1位にも輝いています。コロナ禍の不安が広まるなか、責任感の強い杏寿郎の熱い言葉と体を張った活躍は多くの人を励ましました。
今回のキーパーソンは、もちろん煉獄杏寿郎です。そして、杏寿郎の言葉「老いることも死ぬことも 人間という儚(はかな)い生き物の美しさだ」をキーワードとして紹介したいと思います。
最愛の家族と再会する炭治郎
列車に乗った40人もの乗客が行方不明となる怪事件が発生しました。蝶屋敷での機能回復訓練を終えた炭治郎、善逸、伊之助は事件が起きた「無限列車」へと乗り込みます。禰豆子も一緒です。列車内で「炎柱」である煉獄杏寿郎と合流した炭治郎たちは、「十二鬼月」のひとりである魘夢(えんむ)と戦うことになります。
魘夢は人を眠らせ、その人が見る夢を自在に操ることができます。炭治郎は夢の世界で、鬼に殺された家族と再会します。夢とはいえ、元気な姿の家族に会うことができ、炭治郎はうれしさを隠せません。
家族が鬼に殺されることがなければ、炭治郎は「鬼殺隊」に入ることもなく、家族と一緒に平和な暮らしを続けることができたはずです。夢の世界のあまりの居心地のよさに、炭治郎は現実世界に戻れなくなってしまいます。
魘夢が見せる夢の世界は、一種の「仮想現実」だとも言えるでしょう。夢や仮想現実は、映画の題材にたびたびなっています。押井守監督の出世作『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984 年)やキアヌ・リーブス主演のSFアクション映画『マトリックス』(1999年)などが有名です。夢の世界は平穏で、居心地も最適です。
楽しい時間が過ごせるのなら、夢の世界でもいいじゃないかと思いがちです。でも、そこは現実の世界ではありません。あくまでも虚構のものです。自分ひとりが楽しい夢を見ることができても、それは妄想にしか過ぎません。どんなに苦しくても、現実の世界に戻らなくては、鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すことはできないのです。
炭治郎は夢のなかの家族に別れを告げます。楽しかった少年時代との決別です。善逸や伊之助たちはまだ眠っているため、炭治郎は魘夢とのローンバトルを強いられます。