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「漫画家のペンネーム」面白すぎる由来 想像の斜め上をいく意外な理由も

漫画家のペンネームにはどんな由来があるのでしょう? 「この名で、作品を世に出す!」という勝負名のハズですから、きっと深い意味が込められているはず……と調べてみると想像の斜め上をいく意外な理由が続々と出てきました。

ペンネームには物語がある

芥見下々先生はバイト先で学んだ心得をペンネームに込めた。画像は 『呪術廻戦』第1巻(集英社)
芥見下々先生はバイト先で学んだ心得をペンネームに込めた。画像は 『呪術廻戦』第1巻(集英社)

 生まれた子供につける名前は、親からの最初のプレゼントだと言います。優しい子になるように、みんなに愛されるようになど、生涯の幸せを祈って親は誰しも頭を悩ますものでしょう。

 では、漫画家のペンネームは? 「作品」という我が子を世に出すための大事な名前ですから、きっと悩みに悩んで「これ!」と決めたのではないでしょうか? と調べてみると、期待に反して意外な由来がザクザク出てきました。

●「志」を込めたペンネーム

 まずは正統派であろう「志」を込めたペンネーム。代表格は『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』などで知られる巨匠・松本零士(まつもと・れいじ)先生です。本名は松本晟(まつもと・あきら)ですが、「晟」は難しい漢字で読みにくく、さらに名前としてはよくあるのでインパクトに欠けると、ペンネームをつけることにしたそうです。「零」には無限大の意を、「士」には、母方が武士の家系ということもあって侍の意を込めて「無限大の侍」をイメージしたのだとか。平成22年に旭日章を受賞した際にはインタビューで「今ほど漫画が市民権を得ていない時代。刀をペンに持ち替えた終わりなき浪人。そんな覚悟がないと漫画家になれませんでした」と、ペンネームへの並々ならぬ思いを語っていました。

『呪術廻戦』の作者である芥見下々(あくたみ・げげ)先生も、ペンネームに意思を込めたひとりです。といってもこちらはかなり様子が違います。芥見先生は、かつてクリーニング店でアルバイトをしていた経験から「世の中はへりくだった方がいい」と学んだそうで、あえてゴミやクズなどを意味する「芥」の文字を使ったのだそうです。下々という名前も、「下手にでて譲った方がいい」という考え方を強調しているそうで、作風とのギャップに驚かされます。

●「大好き!」を込めたペンネーム

 マンガの神様・手塚治虫(てづか・おさむ)先生は大の虫好きで、小学校5年生の頃すでに本名「手塚治」の後ろに「虫」の字をつけてしまいました。当初はそのまま「おさむし」と読ませていたそうです。というのも、あまたいる虫のなかでも手塚先生が一番好きだったのがオサムシという甲虫だったのです。一見するとグロテスクなオサムシですが手塚先生は、目玉が大きくて首が細長く、肉食で夜行性という特徴は自分にそっくりだと、気に入っていたのだとか。ちなみに「おさむ」読みに戻したのは、プロのマンガ家になってからだったそうです

 映画化もされた『溺れるナイフ』の作者・ジョージ朝倉先生のペンネームにも大好きが詰まっています。その名前から男性作家と間違われることもありますが、れっきとした女性作家の朝倉先生。ではなぜ男名前かというと、『科学忍者隊ガッチャマン』の「コンドルのジョー」が大好きで、ジョーの本名「ジョージ浅倉」の一文字を変えてペンネームにしたからなのだそうです。

「大好き」が込められた名前には、愛着もひとしおでしょうね。

【画像】ペンネームの由来を知るともっと楽しく? 人気漫画家の作品

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