ウルトラ最新作で存在感を増す「声優」たち 出演者に共通する「意外な2大作品」とは?
近年のウルトラ作品では、ウルトラマンが「よく話す」傾向に

他にも、声優関連で気になることがありました。それは、1989年に公開して以来の本格的参戦となった、日米合作劇場版アニメ『ウルトラマンUSA』に登場する3人のウルトラマンたちが『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』に参戦することです。
ウルトラマンスコットをオリジナルキャストである古谷徹さんが33年ぶりに演じるほか、ウルトラマンチャックにはてらそままさきさん、ウルトラウーマンベスには瀬戸麻沙美さんが担当することが発表されていました。
この3人のウルトラマンの登場も十分に驚くべきサプライズなのですが、実は一部のファンが注目したのはベスの瀬戸さんの存在だったのです。これまでも何人かの女性ウルトラマンの声は声優が担当してきました。唯一、近年に製作されたウルトラウーマングリージョだけが、変身前の湊アサヒを演じた其原有沙さんが担当しています。
他の女性ウルトラマンというと、ウルトラの母は三森すずこさん。ユリアンは戸松遥さん。ソラの潘めぐみさん……となりますが、ここにも意外な共通点が見られます。それは全員がプリキュアを演じたことがある声優でした。
三森さんは『ヒーリングっど?プリキュア』の風鈴アスミ/キュアアース。戸松さんは『ハピネスチャージプリキュア!』の氷川いおな/キュアフォーチュン。藩さんも『ハピネスチャージプリキュア!』の白雪ひめ/キュアプリンセス。そして、新たに加わった瀬戸さんは『トロピカル?ジュ!プリキュア』の滝沢あすか/キュアフラミンゴです。
戦うヒロインという点ではウルトラウーマンもプリキュアも近しい存在ですから、演技もまた共通する部分が多いのかもしれません。
本来なら実写特撮作品である『ウルトラシリーズ』は、素顔で登場する俳優が中心でした。しかし、最近ではウルトラマンもよく話すようになり、その声として役者だけでなく声優の存在も大きなものになってきたと思います。さらに「イケボ」という言葉も広く使われるような時代ですから、これからはウルトラマンを演じる声優にもますます注目が集まるかもしれません。
演じたキャラのパターンの幅が広い声の世界ですと、俳優以上に他の作品とつながりにくいもの。筆者もこれまで以上に声優の勉強をしつつ、「この声のキャラにはこんなつながりがある」……といった方向性にも楽しんでいこうと思います。
(加々美利治)



