40年前「1983年」は人気商品が続々登場 社会を揺るがす衝撃の「オモチャ」とは?
アクエリアスにカロリーメイト、人気商品が続々登場

1983年に発売して現在も購入できる商品は意外と多くあります。スポーツ飲料の「アクエリアス」、栄養調整食品「カロリーメイト」、腕時計の「Gショック」の3つが奇しくも1983年4月1日から販売開始していました。
この他にも、「東京ディズニーランド」が開園した4月15日に販売したお菓子が「パックンチョ」です。最初からディズニーキャラクターとはかかわりの深い商品でした。6月1日にはエースコックの「わかめラーメン」が発売されています。TVCMで石立鉄男さんの言ったセリフ「お前はどこのワカメじゃ?」は流行語のひとつになりました。
さらに11月1日には入浴剤「バブ」が発売されます。郵便小包に「ゆうパック」の愛称がつけられ、「六甲のおいしい水」の発売が始まったのも1983年でした。
しかし、もっとも時代を象徴する商品が、7月15日に任天堂から販売された家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」通称「ファミコン」です。
このファミコンが販売された時期は、パソコンが「マイコン」と呼ばれていたころで、コンピュータ自体あまり一般的に普及していないころでした。コンピュータというと、限られた人だけが使える万能マシン的なイメージがまだ一般の認識だったと思います。

そんな時代にファミコンは「オモチャ」として販売されました。このことがファミコンの普及に大いに貢献します。それまで玩具屋で販売されていた「ゲームウォッチ」の延長という気安さが、コンピュータという未知の物体を手軽なものとしてイメージさせました。
このため、ファミコンは玩具屋で販売するために徹底的なコストダウンをはかります。それゆえ本体のスペックはある程度のレベルに抑えられ、代わりに周辺機器でのバージョンアップが最初から考えられる仕様になりました。その結果、目標の1万円を割れなかったものの、1万4,800円という、当時のコンピュータからすれば破格の値段で販売されます。
余談ですが、このファミコンを販売前からライバル視していたセガ・エンタープライゼスは、同じ日に家庭用ゲーム機「SG-1000」と、よりパソコンに近い「SC-3000」を発売しました。SGはセガ・ゲーム、SCはセガ・コンピューターの略です。
ファミコンの売れ行きは最初から良かったわけではありません。人気ソフトの開発やサードパーティーが参入することで徐々に業績を伸ばした感じです。初年の1983年の出荷総数は44万台、翌年1984年は167万台、1985年は368万台、1986年は390万台と、5年ほど右肩上がりで売り上げを伸ばしました。
この人気により「ゲームは家で遊ぶもの」という新常識ができます。そして、ゲームに夢中になる子供が社会問題となり、国会でも論じられるほどの過熱ぶりを見せました。玩具屋もゲームを取り扱うことで高額商品が増え、普通のオモチャも徐々に高価格の商品が販売されるようになります。
振り返ってみると、さまざまなことが思い出される40年前の1983年。その頃の皆さんの思い出は何でしょうか?
(加々美利治)
※本文の一部を修正しました。(2023.1.1 17:52)




