40年前「1983年」は人気商品が続々登場 社会を揺るがす衝撃の「オモチャ」とは?
ちょうど今から40年前の1983年。さまざまな流行語が生まれ、ジャンプアニメの快進撃が始まった年でした。その中には今でも販売されている定番商品や、時代を変えたヒット商品もあったのです。
「ジャンプ一強時代」の始まりだった?

いつの時代もさまざまな出来事や事件は起きるものです。今から40年前の1983年にはいったいどんなことがあったのでしょうか? マンガ・アニメ・ゲームの情報サイト「マグミクス」の視点から、1983年という時代をさかのぼってみましょう。
『Dr.スランプ』のTVアニメ化による予想外の大ヒットで、それまでアニメ化には無関心だった「週刊少年ジャンプ」が一転して、TVアニメ化へと舵を切ったのがこの年です。『キン肉マン』、『ストップ!! ひばりくん!』、『キャッツ・アイ』、『キャプテン翼』といった人気マンガを、次々とお茶の間に送り込みました。
もちろんジャンプ本誌も後の名作マンガたちが続々と連載を始めています。『ウイングマン』、『北斗の拳』、『銀牙 -流れ星 銀-』など、後にTVアニメ化された人気作品群。そう考えると、ジャンプ黄金期の始まりはこの時期から始まっていたのかもしれません。
アニメ作品全体で見ると、1979年の『機動戦士ガンダム』に続いて前年1982年に放送開始した『超時空要塞マクロス』が盛り上がりを見せ、後年にリアルロボットアニメと呼ばれる作品群が増えていました。『亜空大作戦スラングル』、『聖戦士ダンバイン』、『装甲騎兵ボトムズ』、『超時空世紀オーガス』、『銀河漂流バイファム』などです。
もちろん他のジャンルのアニメにも活発な動きがありました。新たな魔女っ子シリーズの第1作となった『魔法の天使クリィミーマミ』。この後、ラブコメブームを巻き起こすことになるあだち充先生の初TVアニメ作品となった『みゆき』です。
この『みゆき』で特筆することと言えば、H2Oの歌うエンディング曲の「想い出がいっぱい」でしょうか。当時、アニメ主題歌としては異例のヒットで、歌番組にも頻繁に登場するなど、普通のヒット曲と変わらぬ扱いをされました。さらに後年、音楽の授業や合唱コンクールで選曲されることもあって、世代を超えた名曲のひとつとなります。
もう1曲、この年のアニソンで忘れてはいけないのが、杏里さんの歌った『キャッツ・アイ』のオープニング曲「CAT’S EYE」でしょう。歌番組での起用はもちろん、この年の『紅白歌合戦』に出演するという快挙を成し遂げ、翌1984年には「選抜高等学校野球大会」の入場行進曲にも選ばれました。アニメ主題歌では初の快挙です。
ちなみにこの年のヒット曲として筆者が思い出深いのは、わらべの「めだかの兄妹」。人気バラエティ番組『欽ちゃんのどこまでやるの!』から生まれた曲です。他にもこの年の人気TV番組と言えば、朝の連続テレビドラマ最高視聴率をたたき出した『おしん』、タイトルが流行語にもなった『積木くずし~親と子の200日戦争~』、「ドジでのろまな亀」や「教官!」といった流行語を生んだ『スチュワーデス物語』が挙げられるでしょう。
他にも、この年の流行語と言えば「タコが言うのよ」、「おもしろマジメ」、「わしもそー思う」、「人間だったらよかったんだけどね」あたりが印象的でした。
※『キャッツ・アイ』は、本来のタイトルでは点の部分がハートマークになっていますが、機種依存文字のためやむを得ず点で表記しています。