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ファミコン少年が「バレンタインデー」に目もくれず遊んだゲームは?「チョコよりも世界救いたい」

バレンタインにチョコをもらった思い出を持つ人もいれば、ゲームを遊んで過ごした人もいます。チョコよりもゲームに没頭した80年代のファミコン少年は、どんなひとときを過ごしていたのか。当時遊んだタイトルの数々に迫ります。

チョコよりもファミコンが楽しかった!

ファミコン初期は選択肢が少なく、同じゲームを繰り返し遊ぶことも。画像は『マリオブラザーズ』
ファミコン初期は選択肢が少なく、同じゲームを繰り返し遊ぶことも。画像は『マリオブラザーズ』

 本日2月14日は、改めて言うまでもなくバレンタインデーです。海外では国によってその意味合いが異なったりもしますが、日本国内では「好きな人や大事な人に、その想いや感謝を込めながらチョコレートなどを渡す日」といった認識が一般的です。

 しかし、認識と実体験はまったく別の話。本命、義理、友チョコなどをもらえる人がいれば、当然無関係の人もいます。それは、令和だけでなく、平成、そして昭和でも変わりません。バレンタイン当日に呼び出されることなく、家でひたすらファミコンを遊んでいた少年たちも数限りなくいました。

 チョコとは無縁だったファミコン少年たちは、当時どんなゲームをプレイしてバレンタイン当日を過ごしていたのか。80年代の当日前後に発売されたファミコンソフトを眺めつつ、当時の思い出を振り返ってみてはいかがですか。

●限られた選択肢のなかで遊びつくした1984年のバレンタイン

 ファミコンが発売されたのは、1983年7月です。つまり、1984年の2月14日が、ファミコン誕生以来初めて迎えるバレンタインです。

 しかし、当時はまだファミコンが出たばかりで、ゲームソフトのラインナップもまだ乏しい頃でした。1984年2月14日までに発売されたゲームは、10本をようやく超えた程度。そのなかには大人向けの『麻雀』や、勉強要素の濃い『ポパイの英語遊び』や『ドンキーコングJR.の算数遊び』なども入っていたので、選択肢は自ずと限られていました。

 ファミコン少年たちが特に好んだのは、マリオの名が初めてタイトルに入ったファミコンソフト『マリオブラザーズ』や、ファミコンと同時発売だった『ドンキーコング』、『ドンキーコングJR.』、『ポパイ』の3本などが人気でした。当然、バレンタイン当日もこうしたタイトルの稼働率が高かったのは、火を見るよりも明らかです。

●1985年のバレンタインは、シューティングやアクションが台頭

 そんなファミコンの初年度を経て、ラインナップが少しずつ増えていきます。1984年の年末向けには、ファミコンシューティングの代表格『ゼビウス』が発売。無敵コマンドの発見でさらに盛り上がったり、「バキュラ」(ゲーム内の空飛ぶ障害物)が壊せるといったデマに踊らされたりと、何かと話題になったゲームです。

 また、独特の動きを制するプレイがクセになる『バルーンファイト』と『アイスクライマー』が、1985年1月に発売。この2本は、「協力プレイをしていたはずなのに、気がつくと対戦になってた」という体験を味わわせてくれる、非常にユニークなゲームでした。ちなみに『マリオブラザーズ』もその傾向があり、ファミコン初期は友達との仲を時に危うくしながら遊んだものです。

 また当日ではありませんが、翌日の2月15日に『ギャラガ』が登場。この年のバレンタインは、シューティングや協力アクション(からの対戦アクション)などのプレイに明け暮れていました。

 ちなみに、「数ヶ月に発売されたゲームを、バレンタインに遊んでたの?」と思われるかもしれませんが、当時の少年から見てファミコンソフトはかなりの高嶺の花。小遣いで買うには高く、親にねだるにしても誕生日やクリスマス以外だと没交渉もしばしば。そのため、手元にあるゲームをとことん遊び続けるのが、基本的なプレイスタイルだったのです。

●ストイックvs勝ち組!? 1986年のバレンタインは、格差が浮き彫りに……

 ファミコン発売から2年ほど経つと、そのラインナップはかなりの充実を見せます。個々人で事情は異なりますが、ファミコンのプレイ体験は広がりを見せ、選択肢が増えていきました。

 そんな1985年の末に、かなりパンチのあるゲームが登場しました。その名は『スペランカー』。本作は、ちょっとした段差を踏み外したり、コウモリの糞に当たるだけで死んでしまう、かなり繊細な主人公を操作するアクションゲーム。その難易度の高さに、投げ出す少年たちが続出しました。

 そんな硬派なゲームもあれば、ふたり同時プレイができるシューティング『ツインビー』が1986年1月4日に発売。この『ツインビー』は自機に手がついており、お互いに手を繋ぐことも可能です。そのため、恋人同士がゲームのなかで手を繋ぎ合いながら遊ぶことも……! 同じファミコンを遊んでいるはずなのに、とんでもない格差が横たわっている気がしてなりません。

 また、バレンタイン直前の2月8日には、西遊記をモチーフにしたアクションシューティング『ソンソン』が登場しました。ちなみに、こちらもふたり同時プレイが可能。友達と遊ぶのか、恋人同士でプレイするのか。はたまた、ひとりで『スペランカー』を楽しむのか。方向性の違いが如実に表れた年と言えます。

 ちなみに、RPGブームの先駆けとなった『ドラゴンクエスト』は、この年の5月27日に発売。バレンタインの時期とは大きく離れており、その縁はかなり薄めでした。

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