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【アベンジャーズ社内政治】”キレる”新入社員「ハルク」にトホホ…!?

4月になり、新生活が始まった方も多いのではないでしょうか。「アベンジャーズ」を会社組織に置き換える本連載、今回は新入社員という観点から「ロケット」と「ハルク」を紹介します。

軽口でトラブルメーカー!?「ロケット」

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(MARVEL)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(MARVEL)

 小さい体には似合わない重火器を振り回すアライグマ、ロケット・ラクーン。宇宙のならず者集団「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーとして、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)に登場します。凶暴かつ好戦的な性格が、あまりにも有名な彼ですが、原作では母星「ハーフワールド」でロボットたちの手により、新たな労働力として開発された動物たちの1人として誕生しました。

 遺伝子操作で得た言語能力、二足歩行に加え、高められた知能と強さで、外部の脅威から惑星の平和を保つため働いていた優秀な戦士なのです。

 映画版では、「被験者:89P13」というアルファベットのコードネームが与えられています。実験体や動物兵器だったかのように描かれ、”世界一危険なアライグマ”の通り名に恥じない演出がされています。

 ロケットは、洗練された宇宙船パイロットで狙撃手、軍事戦術家としても実力を発揮しますが、短気で皮肉屋という性格は数多く存在するアメコミキャラクターの中でも異彩を放っています。

 なんといってもロケットは、汚い言葉を日常的に多用する口の悪さ。加えて、常に喧嘩腰で、当然のようにトラブルが絶えません。

 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2』(2017年)では、彼のそうした性格が災いし、チームに危険を呼び寄せてしまうなどの失態も演じます。

「仕事はできるが、軽口」という人がいますが、トラブルを呼び寄せるのは、ビジネスのシーンにおいて非常に扱いづらいもの。中間管理職の諸氏は、肝に命じておきましょう。

怒れる新入社員は、優しく受け入れるべき!?「ハルク」

『インクレディブル・ハルク』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
『インクレディブル・ハルク』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

 一方のハルクは、緑色の怒れる巨人。一度変身したら手がつけられないという特性は、まるで”キレる新入社員”のようではないでしょうか?

 マーベルのキャラクターでも知名度が高い人気キャラクターのハルク。映画『インクレディブル・ハルク』(2008年)で、超人兵士計画を研究していた科学者ブルース・バナーが実験に失敗し、ハルクを生み出します。

 その超人兵士計画とは、高い心拍や強い怒りや憎しみなどの感情の高ぶりによってハルクが別人格となって現れ、暴れ回るという非常に厄介なものでした。

 圧倒的な戦闘力や、怒りによって無制限に増幅される強さは、裏を返せば魅力的な能力です。ハルクを利用しようとする人物たちも多く、敵からもラブコールを受けてしまう存在でもあります。
 
 その一方で、制御できない大きな力を持った彼の理解者がハルクの物語では多く登場します。

 ビジネスのシーンにもハルクのような人はいるでしょう。自分の理解できている実力と、周りが思っているその人の実力に大きな差があったとき、バランスは簡単に崩れ、追い込まれてしまう人はいるはずです。
 
 “世界で一番危険なアライグマ”こと「ロケット・ラグーン」と、暴れん坊の「ハルク」。新入社員でこんなタイプがいたら、上司としては憂鬱ですよね。さすがにここまでのサラリーマンがいるとは思えませんが、「あれ…!?もしかして…」となる場面もあるかもしれません。彼らに少しでも似たものを、誰しもが持っていると思います。

 口が悪い、短気な人はというのは、ビジネスにおいてマイナスに作用することが多いですが、一方それ以上に愛くるしい、共感できる一面ととらえることも言えます。

 ビジネスシーンにおいて、そんな愛くるしい人と出会った時には、ぜひロケットとハルクを思い出してみてください。

(大野なおと)

【画像】ブチ切れて真っ赤に?「ハルク」 の肉体美を見る(6枚)

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