【アベンジャーズ社内政治】振り回されても優秀、アメコミ界の「中間管理職」
2019年4月26日(金)に全国公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』。もしアベンジャーズが会社にいたら? という観点から考察する本連載で、今回は現場と上司との間で板挟みになる「中間管理職」にスポットを当てます。
振り回されっぱなしの"営業マン"「ウォーマシン」

『アベンジャーズ』シリーズの集大成とされる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、2019年4月26日(金)から全国公開されるのにちなみ、「もしアベンジャーズが会社にいたら?」という観点から、主要キャラの関係性を考察してきました。今回は、現場と上司との間で板挟みになる「中間管理職」にスポットを当てます。
会社勤めを続けて年数とともに昇格していくと、係長や課長、部長などの管理職に該当する役職に就くことがあるでしょう。
管理職の中でも、立場的に苦労が絶えないのが“中間管理職”。ヒーローチーム、アベンジャーズのなかでもそんな立ち位置にぴったりといえるのが、アイアンマンの親友こと「ウォーマシン」と、美人工作員の「ブラックウィドウ」です。
アイアンマンと同じアーマーを身に着け「ウォーマシン」として戦う、アメリカ空軍所属のジェームズ・”ローディ”・ローズ中佐。アイアンマンであるトニー・スタークとは付き合いの長い友人でもあり、彼の自分勝手な行動に振り回されている人物でもあるのです。
映画『アイアンマン2』(2010年)から登場し、アベンジャーズシリーズにも登場する彼ですが、アベンジャーズのチーム内ではアイアンマンの勝手な行動を止めながら、自身の所属であるアメリカ空軍など政府の命令を守るという立場にいます。
アイアンマンであるトニーにはよく振り回され、トニーが登壇予定だった授賞式で賞を授与する役目をもらっても、トニー本人がドタキャン。そんなトニーの友人であるため、尻ぬぐいを数多くしています。
ローズは軍人である一方で義理堅い性格から、トニーだけでなく他のメンバーにも頼りにされており、アベンジャーズと政府とのパイプ役も引き受けています。その姿は、まるで営業マン。彼がいなければ、アベンジャーズは無法者集団になっていたでしょう。