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「プレミア12」の盗塁王・周東選手に劣らぬ? 『巨人の星』を代表する俊足男とは

2019年11月に開催され、日本代表「侍ジャパン」が優勝した「世界野球・WBSCプレミア12」では、「代走」の役割で大活躍した福岡ソフトバンクホークス・周東選手が印象的でした。野球マンガの名作『巨人の星』のなかでも、周東選手を彷彿させる、盗塁のスペシャリストがいました。

「代走」で観客を沸かせたニューヒーロー・周東選手

『巨人の星 劇場版 大リーグボール』で描かれるライバルたち (C)梶原一騎・川崎のぼる/講談社・TMS
『巨人の星 劇場版 大リーグボール』で描かれるライバルたち (C)梶原一騎・川崎のぼる/講談社・TMS

 2019年11月3日(日)に開幕し、12か国のチームで競われた「世界野球・プレミア12」では、11月17日(日)に東京ドームで行われた決勝戦で「侍ジャパン」が韓国を5-3で下し、見事優勝しました。同大会で忘れられないニューヒーローをひとり挙げるとしたら、福岡ソフトバンクホークスの周東佑京選手ではないでしょうか。

 もちろん、MVPを獲得した広島の鈴木誠也選手や楽天の浅村栄斗選手など、大会を通して活躍した選手も多いのですが、「代走」という出場機会で球場の観客を沸かせた周東選手の存在は、かなり印象的だったと思います。

 特に、スーパーラウンドで行われたオーストラリア戦での盗塁と、2アウトからの西武の源田壮亮選手のセーフティー・スクイズにあわせた走塁は、まさに『脚のスペシャリスト』ならではのもの。ゲーム終盤の7回、2-1ビハインドという状況でのスーパープレイは、今大会のベストシーンのひとつだったといっても過言ではないでしょう。源田選手の「セーフティー・スクイズ」という判断も素晴らしかったですが、「プロ野球ファミリースタジアム」の「ぴの」を彷彿させる周東選手の脚の速さは感動モノです。

 実は同大会で一度もバッターボックスに立っていない周東選手ですが、「走塁のスペシャリスト」がヒーローになりうることを改めて示した意義は大きいのではないかと思います。そして、過去の野球マンガに目を向けると、同じように「脚」を武器にした選手が思い起こされます。

 その筆頭として挙げられるのが、マンガ『巨人の星』に登場したオリンピック・ボーイ、速水譲次なのですが、ズバリ、このキャラクターはヒーローどころか、かなりイヤなヤツです。彼のプロフィールを簡単に説明すると、メキシコ・オリンピックの陸上代表候補(アニメ版ではミュンヘン・オリンピック)で、「金メダルではハラの足しにならないんでね」という理由で巨人の入団テストに参加。言うことがいちいち嫌味なヒールキャラとなっています。

【画像】『巨人の星』個性派ライバル相手に闘志を燃やす、星飛雄馬

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