創作物での「三姉妹」 なぜ定番? 「3」という数字には特別な意味も
3月4日は三姉妹の日です。三姉妹や姉妹にまつわる作品は世界中で描かれて、長年に渡って愛されてきました。なぜ姉妹モノ作品は根強い人気を誇るのでしょうか。姉妹モノ作品の魅力について考えてみます。
少女たちにフォーカスした名作の数々

一般社団法人日本記念日協会によると、3月4日は「三姉妹の日」です。アニメや漫画では『キャッツ・アイ』を筆頭に『みなみけ』や『みつどもえ』など三姉妹を主人公にした作品が人気を博していますが、これは日本特有の現象なのでしょうか。3という数字に隠された意外な秘密や、いわゆる「姉妹モノ」作品について振り返ります。
●読みつがれる名作文学『若草物語』
日本の漫画やアニメ、小説において「複数の少女」が活躍する作品は多く発表されていますが、海外でも少女たちにフォーカスした作品は珍しくありません。1813年に出版されたジェイン・オースティンの『高慢と偏見』は5人の姉妹が登場しますし、古典中の古典ともいえるシェイクスピアの『リア王』では三姉妹が重要な役割を担います。しかし特に日本国内で有名なのは、アメリカの作家ルイーザ・メイ・オルコットが1868年に発表した『若草物語』ではないでしょうか。
『若草物語』では南北戦争の時代を舞台に、家庭的な長女「メグ(マーガレット)」、活発でボーイッシュな次女「ジョー(ジョゼフィーン)」、内気で病弱な三女「ベス(エリザベス)」、おしゃまな四女「エイミー」の日常を描いており、貧乏や人生に悩みながらも真摯に生きていく姿は理想的な家庭像として多くの人の心を打ちました。
『若草物語』はアメリカやイギリスで、度々TVドラマや映画が制作されているだけでなく、日本でも絵本化、マンガ化、映画化、舞台化、TVアニメ化など幅広く展開しています。学校の図書室などで手に取ったことがある人も多いのではないでしょうか。
発表から100年以上経過しても『若草物語』のテーマや姉妹像には、多くの人に受け入れられる普遍性があります。現在まで続く「姉妹あるある」ネタや「日常系」作品に近いのかもしれません。姉妹の書き分けによって多様な女性キャラクターを表現するという点において、同作にインスピレーションを受けた作家も多いことでしょう。『若草物語』は現代まで続く姉妹モノ作品の原点なのかもしれません。




