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これからの「強さ」は外ではなく「中」にある?『シャーマンキング』武井宏之氏が語る【インタビュー後編】

描くことは決まっているが、大きな悩みが……?

麻倉花を中心に、少年少女たちが苦闘を通じて「本当の強さ」に気づいていく展開は、ある意味「少年マンガ」らしい要素? 『SUPER STAR』#51より (C)武井宏之/講談社
麻倉花を中心に、少年少女たちが苦闘を通じて「本当の強さ」に気づいていく展開は、ある意味「少年マンガ」らしい要素? 『SUPER STAR』#51より (C)武井宏之/講談社

――悩んでいる、というのはどういったところでしょうか?

武井 このマンガを読む世代っていうのはだいたい今の30代、40代ぐらいじゃないですか。いくら次の世代に伝えたいと思ったところで、もう子供たちにはあんまり届かないんじゃないか……僕が始めたい「少年マンガ」っていうのも、実のところは昔の少年マンガ世代に向けた少年マンガになるんじゃないか? って思ったんですね。本当の子供たちに伝えたい。伝えたいが、このままだと伝えられないと。何らかの大きいきっかけとかがあればあるいは……なんだけど……というのが、『SKY』に対してまさに今リアルタイムで悩んでることです。

 次の世代に直接伝えたいのか? 僕のマンガを読んでいた世代に答え合わせをしたり、これからの生き方を改めて確認してもらいたいのか? っていう。

――それはとてもよくわかる話です。私もゲームを作る「中の人」ですが、今の時代はエンタメが多様化して分散しているので、マンガとかゲームという単独の媒体で代替わりが起きづらく、新しい世代に届けることが難しいと感じることはあります。

武井 うん、それをどうやって伝えていこうかということがあって、その一部が『イベンチュア』だったり、まったく別の媒体とか活動だったりするのかな。別に絶望しているわけではなくて、どう届けるか、そもそも届ける必要があるのかで悩んでる、迷ってるということですね。

――同じマンガ媒体でも、別の作品で同じテーマを伝えるとか、もしくは提供のしかたを変えるとか、あるいはマンガとは違うもので伝えようとするとか……ということですね。そうなると「武井宏之」という名前で広げていくという方法もあるかもしれませんね。

武井 ああ、自分の名前にはそんなに期待してないです(笑)。子供たちは作家の名前はあんまり気にしなくて、いい作品かどうかなので。名前に対する縛り、縛られっていうのはもうだいぶなくなりました。それはここ最近あったいい解放でしたね。どうあるべきっていうのもなくなったし、わりと自由です。トシとっただけかも知れないけど(笑)

――(笑)ともあれ、『SKY』で目指す「少年マンガ」がどう着地するのか、答えが出るまでにはもう少しかかりそうですね。それでは最後に、『SKY』の開始時期……みたいなものは言えるんでしょうか? それって『SUPER STAR』がいつ終わるかというのと同じ話かもしれないので難しいでしょうか……?

武井 ああ、それはあの、『SUPER STAR』が終わったらいったん別のことをやります。『SUPER STAR』が終われば、『FLOWERS』も決着してスッキリするでしょ? そうしたら全力で『SKY』の連載準備をするために、まだ終わっていないものも全部描こうと思ってまして。『四駆郎』(『ハイパーダッシュ!四駆郎』)と『ユンボル』(『ユンボル -JUMBOR-』)もスッキリさせようと思ってます。

――なるほど! それは楽しみですね。しかし、『SUPER STAR』は最終廻まで一気に連載されていくし、それが終わっても他の作品をスッキリさせるし、それが済んだら『SKY』が待っているので、一段落してもあまり休めないかもしれませんね。『SUPER STAR』の連載再開はもちろん楽しみなのですが、どうかお身体に気を付けて頑張ってください! どうもありがとうございました。

* * *
 今回のインタビューでは、もちろん作品のあらすじなどに踏み込むわけにはいきませんでしたが、これから動き出す物語に武井先生が込める思いや悩みなどを包み隠さず語っていただきました。『SHAMAN KING THE SUPER STAR』最新話は、2024年8月24日(土)より、講談社マンガアプリ『マガポケ』で配信され、毎週更新されていきますので、ぜひご覧ください!

(タシロハヤト)

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