「どうせウルトラマンが助けに来る」子供の言葉に危機感… 「神回」誕生の舞台裏
「他人任せ」な人間に育ってほしくなかった?

あるとき、脚本家である金城哲夫先生は「ウルトラマンごっこ」で遊んでいる子供たちを見かけました。そのうちのひとりが、逃げもせず簡単に怪獣役の子に捕まったので、金城先生は「そんなことじゃダメでしょ」などと声をかけました。すると、その子から意外な言葉か返ってきました。
「いいんだよ、すぐウルトラマンが助けに来るから」
金城先生は、「これではいけない」と思い、「小さな英雄」を執筆したといいます。
TV番組には影響力があります。「ウルトラマンが必ず助けてくれる」ということを子供たちが現実的に受け止めたら? 困ったことがあっても「両親が助けてくれる」、学校でトラブルがあっても「あいつが解決してくれる」。
そんな、努力もせず他人任せで神風主義な人間に育つかもしれない。金城先生はそう案じ、「自分ができることを一生懸命精やることで、周囲の人たちから認められる」、そんなメッセージを投げかけたのだと思います。
「ウルトラマンシリーズ」では、地球側の特捜チームが毎回設定され、同じように存在意義が問われる場面もありまです。しかし、「小さな英雄」で、その答えは証明済みです。だから特捜チームは、ウルトラマンが来ようが来まいが、常に全力で敵と戦うのです。
※本文の一部を修正しました。(2025.5.17 08:33)
(玉城夏)






