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重要な役割を果たした? 短命だけど確かに存在した「ウルトラセブンの弟」とは

ウルトラシリーズは『ウルトラセブン』終了までが第1期で、それから約2年半後に始まる『帰ってきたウルトラマン』からが第2期といわれています。この2年半のあいだ、いろんな企画案が出ており、そのなかには「ウルトラセブンの弟」もいました。

「ぼくはまもる。うるとらせぶんのおとうとさ」

「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.01 ウルトラセブン」(講談社)
「ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.01 ウルトラセブン」(講談社)

 ウルトラシリーズの「ウルトラ兄弟」という設定は、1971年放送『帰ってきたウルトラマン』以降に作られたとされていますが、実はそれ以前に「ウルトラセブン」に「弟」がいたことをご存じでしょうか。その名も「ジャンボーX」といいます。

 彼の存在を知らない人は多いでしょう。『ジャンボーX』とは、今から55年前の1970年に、月刊誌「小学一年生」4月号から8回連載されたコミカライズ作品のタイトルであり、そこに登場するヒーローです。描いたのはヒーローマンガを数多く手がけた中城けんたろう先生でした。

 気になるのは、「セブンの弟(?)である」というところでしょう。『ジャンボーX』第1、2話の内容を簡単に説明します。

 第1話では、主人公の少年「まもる」が乗る豪華客船が、海獣「ゲスラ」に襲撃されます。まもるが流れ着いた小島には、「ピグモン」がいました。「ともだちになってね」というピグモンに、まもるは「ぼくはまもる。うるとらせぶんのおとうとさ」とあいさつしました。

 このページのコマの外側には、「うるとらせぶんはもろぼしだんです。まもるくんは、もろぼしだんのおとうとです」と記されています。このあと、セブンが登場してゲスラを倒しました。ジャンボーXはまだ登場しません。

 第2話、悪いサーカス団に捕まったピグモンを救出しようと、まもるは奮闘しました。その後、ピンチにセブンが参上しますが、彼はM78星雲に帰らねばならないことを打ち明けます。

 セブンは、まもるに「あたらしいちからをさずける。うでをえっくす(X)のかたちにするのだ」と言いました。そして、腕を「X」にしたまもるは、「ずばばばばん」と音を立ててヒーローに変身します。

 セブンは「おまえは、じゃんぼうえっくすだ。いけ、じゃんぼうえっくす」と、ニューヒーローの名を叫ぶのでした。これからは、セブンから力を授かった『ジャンボーX』が地球の平和を守る役目を任されたのです。

 読者の対象が小学1年生なので、1回につき10ページ前後でコマ割りも大きめです。大人が読めば、内容について詳しく知りたい部分はたくさんあるでしょうが、設定の説明はほぼありません。

 そして、マンガ『ジャンボーX』は11月号(計8回)で突然終了します。理由は明らかにされていません。とはいえ、「ウルトラセブンの弟、ジャンボーX」がいたという事実は、信じていただけたでしょう。

【画像】え…っ? そっくりではないけど「頭に同じもの」が!こちらがウルトラ兄弟より早い「セブンの弟」です

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