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『ウルトラセブン』アンヌ隊員の水着回「ノンマルトの使者」 トラウマ級だった二重のどんでん返し

1967年から1968年にTV放映された『ウルトラセブン』全49話のなかでも、視聴者に大きな衝撃を与えた問題作として知られているのは、第42話「ノンマルトの使者」です。私たち地球人類は、実は侵略者だったのかもしれないという驚きの展開が待っています。脚本家の金城哲夫氏と満田かずほ監督が残した傑作エピソードを、改めて考察します。

最終回「史上最大の侵略」の伏線エピソード

 『ウルトラセブン』の制作裏話が語られる、『ダンとアンヌとウルトラセブン ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』(小学館)
『ウルトラセブン』の制作裏話が語られる、『ダンとアンヌとウルトラセブン ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』(小学館)

 7月の第3月曜日は、国民の祝日「海の日」になります。今年は7月21日が「海の日」です。連休を利用して、海浜リゾートへ出かける人も多いのではないでしょうか。そんな「海の日」向けの伝説の特撮ドラマを紹介します。

 伝説の特撮ドラマとは、円谷プロ制作の『ウルトラセブン』(TBS系)の第42話「ノンマルトの使者」です。1968年7月21日に放映され、『ウルトラセブン』全49話きっての問題作として知られています。

 2025年5月に『仮面ライダーアマゾン』の主演俳優である岡崎徹さんと結婚したことでも話題となったひし美ゆり子さんは、アンヌ隊員役で出ずっぱりの回となっています。ひし美さんは自前の水着姿も披露しており、『ウルトラセブン』のなかで最もお気に入りのエピソードに挙げています。

 満田かずほ監督によると、最終回「史上最大の侵略」でのウルトラセブンことモロボシ・ダンとアンヌの別れを盛り上げるために、ふたりが懇意になっている様子を伏線として盛り込んだそうです。非常に見どころの多い「ノンマルトの使者」を振り返ります。

地球人類は侵略者だった?

 ウルトラ警備隊の隊員モロボシ・ダン(森次晃嗣)と友里アンヌ(ひし美ゆり子)は、ともに休日をとり、海水浴を楽しんでいました。そこへ不思議な少年・真市が現れ、「海底開発をやめないと大変なことになるよ」と告げるのでした。

 真市少年の予言どおり、海上で大爆発が起き、海洋調査船シーホース号が炎上します。真市少年は地球防衛軍の長官宛てにも電話をしており、「海底はノンマルトのものだ」と訴えていました。「ノンマルト」という言葉に、ダンはハッとします。ダンの正体であるウルトラセブンの故郷「M78星雲」では、地球人のことをノンマルトと呼んでいたのです。

 再び海辺を訪ねたアンヌとダンの前に、オカリナを奏でる真市少年が姿を見せ「人間は今では自分たちが地球人だと思っているけど、本当は侵略者なんだ」と語るのでした。ノンマルトは地球の先住民で、現人類によって海へ追いやられたというのです。人類が実は侵略者だったという言葉に、ダンもアンヌも、そしてテレビを観ていた視聴者も驚愕します。

【画像】「えっ、最高なんだが」これが、ひし美ゆり子さんが『セブン』以降に出演した作品です(5枚)

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長野辰次

フリーライター。映画、アニメ、小説、マンガなどのレビューや作家インタビューを中心に、「キネマ旬報」「映画秘宝」などに執筆。現在公開中の『八犬伝』(キノフィルムズ配給)の劇場パンフレットなどにもレビューを寄稿している。

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