往年の名作『宇宙刑事ギャバン』のいまなお語り継がれる「伝説のエピソード」3選
「放置された特殊能力」に「屈指のアクション回」!

●特殊能力発揮もその後は音沙汰なし?
ギャバンのパートナーである「ミミー(演:叶和貴子)」に焦点を当てた第24話「ミミーの悪夢か!? 吼える切り裂き魔獣」は、シリーズのなかでも特に異色のエピソードとして知られているといえるでしょう。
物語は、ミミーが烈の死を予感させる悪夢にうなされる場面から始まり、夢と現実の境界が次第に曖昧になっていく不穏な空気が全編を包み込みます。これまで明るく献身的なサポート役として描かれてきたミミーが、恐怖や迷いに陥る姿は印象的であり、サスペンス色の強いストーリー展開です。
やがてミミーの悪夢は現実となり、敵「サーベルダブラー」の出現によって烈は命の危機にさらされます。しかし、夢とは異なりミミーが現場にいなかったことでその後の展開が完全にはなぞられず、烈はギャバンに蒸着して魔獣を撃破しました。
同話は、ミミーの内面を深く掘り下げた回として評価されており、彼女の予知能力が明確に描写された重要なエピソードです。しかし、この能力は次シリーズ『宇宙刑事シャリバン』の第49話まで使われなかった点も含め、ファンのあいだでは謎の深まる1話として語り継がれてきました。
●シリーズ屈指のアクション回!
第41話「魔空都市は男の戦場 赤い生命の砂時計」は、烈がこれまで以上に過酷な試練へと放り込まれる、シリーズ屈指のハードなエピソードです。
物語は烈がパトロール中に思わぬワナにはまり、マクー幹部「魔女キバ(演:三谷昇)」の策略によって魔空空間へ引きずり込まれるところから動き出します。
魔空空間では現実と幻想が入り交じるように場面が次々と切り替わり、烈は休む間もなく襲撃を受け続けます。江戸の町並みや白い異空間など、状況がめまぐるしく変化する演出は、精神的に追い詰められていく烈の心情を鮮やかに描き出しました。さらに、命の残り時間を示す「赤い生命の砂時計」が提示され、時間制限付きの戦いという極限状況が緊張感を高めていきます。
終盤では、魔空空間で圧倒的な力を持つ「ジゴクダブラー」との死闘が描かれ、烈は執念によって勝利をつかみ取りました。過酷な連戦を軸に構成された魔空空間でのアクションは、ギャバンの肉体的、精神的な消耗を真正面から描いており、本作のなかでも屈指の激しさを誇る戦闘回として知られています。
単なる必殺技による決着ではなく、追い詰められながらも立ち上がるヒーロー像を前面に押し出した点が、視聴者に強い印象を残しました。
(LUIS FIELD)





