続編『仮面ライダーアギト』、なぜ主役は氷川誠に交代した? ファンの異論も少ない「納得の理由」
主人公は「氷川」でないといけない理由が?

旧作での氷川の活躍で、筆者が印象的だったシーンがふたつありました。そのひとつが『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』(2001年)での「G4」との戦いです。
このG4は、タイトルになるように同作のラスボスともいえる存在で、後に「ダークライダー」と呼ばれる悪の仮面ライダーの始祖ともいえました。この強敵をG3-Xの氷川は単独で倒すことに成功します。ここに注目すると、この劇場版の主役も氷川だったかもしれません。
もうひとつは、TV版最終回での活躍です。創造神である「闇の力」直属の「地のエル・強化体」と「風のエル」によってアギトへの変身を解除された津上の危機を救い、押されながらも戦い抜いたシーンです。
このG3-Xの奮闘に、地のエルは「何者なんだ、お前は!」と驚きの声を上げました。それに対してG3-Xは「ただの人間だ!」と返しています。このセリフは、映画『アギトー超能力戦争ー』でも重要な意味を持つかもしれません。
なぜなら、『超能力戦争』では、文字通り超能力を持った人間との戦いが予想されるからです。つまりアギトの力を持った津上や葦原ではなく、「ただの人間」である氷川こそが主役にふさわしいのでしょう。
思えば、TV版終盤でアギトの力を持つ者と、そうでない者との確執が示唆されていました。その流れを引き継いだ今回の劇場版は、まさに続編に相応しい展開かもしれません。そして、だからこそ主演は「アギトの力を持たない」氷川だというわけです。
(加々美利治)




