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今さら「ファミリーベーシック」を手に入れ触ってみたら 驚きと発見の連続だった!

任天堂が1984年に発売した『ファミリーベーシック』は、ファミリーコンピュータにキーボードとロムカセットを接続し、簡単なゲームプログラムを自作できる周辺機器として注目を集めました。近年ではゲームの攻略速度を競うRTA(Real Time Attack)で使用されるなど、特殊な用途でも活躍中のようです。

「ファミコンでゲームが作れる」プログラミング教本も

「ファミリーベーシック」のキーボード(以下すべて筆者撮影)
「ファミリーベーシック」のキーボード(以下すべて筆者撮影)

 皆さんは「RTA(Real Time Attack)」をご存じでしょうか。要はゲームをどれだけ早くクリアするのかを争う競技なのですが、その手段はさまざまで、時にはバグを利用するためにゲーム機をホットプレートで加熱し一定の温度に保つなど、常人の理解を超えた領域での戦いが繰り広げられています。

 筆者もたまに動画を見て楽しんでいるのですが、あるとき、懐かしいものを見つけました。それが「ファミリーベーシック」です。その動画では『ドラゴンクエストIII』のRTAに挑戦していたのですが、「ぼうけんのしょ」作成と同時にファミリーベーシックを起動し、ドラクエを操作しながらコードを入力、電源バグを誘発してわずか43秒でクリアしていたのです。何がどうなっているのかはさっぱり分かりませんが、間違いなく天才が執念を持って探求した結果であることはわかりました。

 ちなみにファミリーベーシックとは任天堂が1984年6月に発売したキーボードとBASIC言語を組み込んだロムカセット、プログラミング教本の3点がセットになった商品で、ゲーム機であるファミコンで簡単なゲームプログラムが自作できるようになる周辺機器です。発売時には「自分でゲームが作れる」と銘打たれたTVCMが頻繁に流れており、子供たちの注目を集めていました。

 実のところ、筆者は今までファミリーベーシックを触ったことはありません。欲しいと思ったことはありましたが高価な上に、実際に持っていた友達が「使い方がよくわからなかった」と言っていたこともあり、親にねだろうとは思わなかったのです。

 しかし、大人になった今なら、モノさえあれば簡単に入手できます。興味が出てきたので探してみたところ、気軽に買える値段でフリマサイトなどに出ていたので即購入。子供のころのちょっとした欲望を満たすのは気分が良いものです。数日後、無事に品物が届いたので早速動作の確認を行いました。ファミコン本体の調子が少し悪かったのですが、コントローラーのケーブルを奥に押し込んだりカセットの挿入口をエアダスターで吹いたりしたところ、すぐ普通に動くように。こういうのは古い機械ならではですね。

【画像】懐かしい! 機器が多彩だった「ファミリーベーシック」 貴重なプログラミング画面も(9枚)

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