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PC-98シリーズの名作ゲームたち 「日本ファルコム」や「エルフ」が各ジャンルを席巻

アダルトジャンルで才能を開花させたクリエイターも

日本ファルコムのアクションRPG『ソーサリアン』は、のちにメガドライブなどさまざまな機種に移植された。画像は「ソーサリアンのすべて 復刻版」(筆者撮影)
日本ファルコムのアクションRPG『ソーサリアン』は、のちにメガドライブなどさまざまな機種に移植された。画像は「ソーサリアンのすべて 復刻版」(筆者撮影)

 そしてPC-98といえば、アダルトジャンルを外すことはできません。参入が容易だったため現在活躍しているクリエイターのなかにもアダルトから経歴を始めた方も多く、現在の日本のアニメやゲームにとって無くてはならない人材の供給源ともなりました。

 まずトップバッターとして挙げるべきは、やはりelfでしょう。多数のタイトルを世に送り出しましたが、中でも竹井正樹氏の名を世に知らしめた『同級生』の登場はアダルトゲームの世界を一段上に押し上げるインパクトを持っていました。また、続編となる『2』ではフロッピーディスクの枚数が11枚と2ケタに達しており、入れ替えがあまりにも面倒なため筆者がハードディスクの購入に踏み切るきっかけともなりました。おそらく同じ経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

 ほかにも『ドラゴンナイト4』の衝撃的な展開も忘れられません。間違いなく、当時のelfは最先端を走っていたメーカーでした。

「ランス」シリーズでお馴染みのアリスソフトも、やはりこの時代には膨大な数の個性的なタイトルを発売しています。さまざまなゲームやアニメのパロディ要素を織り込んだ『Only You 世紀末のジュリエットたち』や『ぷろすちゅーでんとG』、やり込み系RPGの『DALK』など、遊びごたえのあるタイトルが続々と登場したのもPC-98の時期でした。

 当時アーケードを中心に大流行していた対戦格闘ゲームでも、戯画の『ヴァリアブル・ジオ』やフォレストの『人形使い』など傑作が発売されています。アーケードと比較してグラフィック機能に劣るPC-98で遊べる対戦格闘ゲームを発売した開発者たちの技量と情熱には頭が下がる思いです。

 しかし筆者が最も大きな衝撃を受けたタイトルといえば、leafの『雫』になるでしょう。
水無月徹氏がデザインした個性的なヒロインたちと、髙橋龍也氏が紡ぎあげた狂気に満ちたストーリーは、「ビジュアルノベル」の名前を世に知らしめました。続いて発売された『痕』『To Heart』も大傑作で、当時の筆者はこの3作品にどっぷりつかっていました。

 なお、現在もおふたりはクリエイターとして活動中で、特に高橋氏はアニメの脚本家及び脚本家を統括するシリーズ構成という役職で大活躍中です。当時leaf作品を楽しんでいた方も、気づかないうちに高橋氏が手掛けたアニメを見ているかもしれません。

(早川清一朗)

※本文の一部を修正しました。(2022.10.31 15:00)

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