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国際映画祭ディレクターも「激推し」の『ジョーカー』とは一体何者なのか?

肉体的な強さはないが、バットマンを極限まで追い詰める

 狂気の犯罪者として描かれているジョーカーですが、その気になればバットマンにすぐに倒されてしまうほど、“肉体的”には全く強くありません。スーパーパワーもない、ただの人間といえるでしょう。しかしジョーカーが他と明らかに違うのは「目的」です。彼は世界の秩序を壊すことを目的に生きているのです。

 バットマンを殺すことはせず、バットマンの本性を暴くためにさまざまな罠を張り巡らせているのです。正義の味方としてのバットマンを否定し、バットマンの作った「勝手な正義感」に対して、「自由」を主張し続ける姿を見せているジョーカーには、少なからず間違いとは言えない、彼なりの「正義」があることがわかります。

 ジョーカーは自身の考えをはっきりと主張し、そこにたくさんの賛同者が集まりコミュニティを作ります。しかし、家族や仲間という形ではなく単なる群れであり、ジョーカーは常に孤独。協力者であっても平気で切り捨てます。狂気の中にある、歪みつつも存在する人間らしさがこのキャラクターを魅力的に見せており、ファンになる読者がいるのも納得です。実際に彼の衣類やコレクターアイテムなどは多様な商品が存在しています。

 1940年、1話限りで死ぬ予定だったサイコパスな犯罪者として登場したのが「ジョーカー」でした。彼がジョーカーになるまでのオリジン的なストーリーは、語られることもありましたが、決定的なものは確立されていません。今回の映画『ジョーカー』は、いよいよその部分が映像で描かれるという点で、注目される作品といえるでしょう。

(大野なおと)

【画像】いよいよ主役へ! 「ジョーカー」が登場した映画作品たち

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