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犯人不明の落とし穴? 台パン必至なファミコンの「初見殺し」トラウマトラップ

『メガテン』『ドラクエ』にもトラウマトラップが!?

●『真・女神転生II』の便利機能「AUTO」への依存は神々からのバチ?

SFC版はとにかくフリーズが多く、ラスボス戦闘時でも起こるため本当に「バチ」を感じる。画像はPlayStation版『真・女神転生II』(アトラス)
SFC版はとにかくフリーズが多く、ラスボス戦闘時でも起こるため本当に「バチ」を感じる。画像はPlayStation版『真・女神転生II』(アトラス)

 スーパーファミコン版の『真・女神転生II』には、面倒な戦闘を自動で行ってくれる「AUTO」という機能がありました。

 これは通常の物理攻撃を戦闘が終了するまで繰り返してくれるという便利なコマンドでしたが、依存しすぎると、とんでもない落とし穴が待ち受けています。それは敵の「物理反射」という属性です。

 その名のとおり、物理攻撃を跳ね返してくる敵なのですが、知らずにAUTOをしてしまうと、ダメージが主人公らにそのまま返ってきて、気付かず放置したり、焦って時間が経過してしまったりすると、全滅という展開もあります。

 戦闘中のAUTO解除も可能ですが、筆者の場合は、この属性の存在を知らなかったため、なぜダメージを食らっているのか理由が分からず、恐怖すら覚えました。そのためAUTOが安易には使えなくなる、というトラウマを植え付けるトラップでした。

 上記で恐怖すら覚える、と書いたのには他にも理由があります。敵は神様と同じ名前を持つものが多かったため、少し怯えながらプレイしている自分がいました。フリーズやバグも多かったため、そういったトラブルにいちいち「神々からのバチか……?」と、よぎってしまうというトラウマもある作品だったのです。

●成す術なしで沈黙もありうる凶悪マシーン『ドラゴンクエストVI』キラーマジンガ

 ストーリーは憶えていなくても、あの凶悪な強さはトラウマになっているといっても過言ではない敵が、『ドラクエVI』のキラーマジンガです。

 順調にストーリーを進め、海底探索もできるようになる頃は、同時に職業もコツコツ進捗し、使い勝手のいい特技も覚え、戦闘に慢心し始めるタイミングでした。見境いなく探検したくなる条件がそろい、天狗プレイヤーが導かれるように舵をきるのが、「海底宝物庫」です。

 そこで宝物を守護するのがキラーマジンガで、最初は「この時点で出会える敵なのだから勝てなくはないはず」と思ってしまいます。フィールド上のグラフィックが人間の兵士というところも心の余裕を誘いました。しかし、戦闘に入ると、2体のキラーマジンガが凄まじい威力の2回攻撃を仕掛けてきます。特技まで使用し1ターンごとにひとり、もしくはふたりが死に、成す術なくあっという間に全滅……。

 プレイヤー側が弱くても出会えるこの脅威のモンスターは、まさに存在が「トラウマトラップ」です。

(南城与右衛門)

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