【シャーマンキング30周年への情熱(79)】麻倉花が内に秘める「闇鬼」とは何なのか?
答えは「平安時代」にあった?

ハオはもともと陰陽師(おんみょうじ)でもあるので、さまざまな霊だけでなく式神(しきがみ)も使役していました。しかしこれまで本編に登場した「鬼」といえば、超・占事略決(ちょう・せんじりゃっけつ)の封印を守護していた式神、前鬼・後鬼ぐらいです。ハオといえば思い浮かぶ「スピリット・オブ・ファイア」はパッチ族が持っていた炎の精霊ですし、マタムネは猫又……つまり猫の霊です。では「闇鬼」とはいったいどこから出てきたものでしょう?
その答えを知るには、平安時代……陰陽師の麻倉葉王がまだ麻葉童子(マッパどうじ)と呼ばれていた幼少期までさかのぼることになります。
乙破千代(おはちよ)という鬼と出会いシャーマン能力を開花させた童子は、乙破千代と別れたあと、後に「ダイダラボッチ」と呼ばれる鬼を相手に「鬼の力比べ」をします。ここで言う「鬼」とは「世の中の恨みが集まった存在」のことで、童子は内に秘めた鬼を全て流し込み勝利、これによりダイダラボッチはハオの式神的な存在となりました。闇鬼の姿は、このダイダラボッチそのものです。
式神「的」とか、「持霊」ではなく「式神」というのにも理由がありますが、このあたりはコミックス『シャーマンキングZERO』2巻(講談社)に収録の「麻葉童子II」をぜひご覧ください。なおその前作は「SHAMAN KING」27巻に収録されています。どちらもアニメ化はされていないのですが、映像になったら迫力満点だろうと思います。
さて、アニメ第6廻によると、この闇鬼はまだ未完成で、完成型は「イケオニ」というものらしく、そうなるとアルミはおろかハオですら手に負えない存在になるとのことでした。しかしそうなってもらわないとフラワー・オブ・メイズで勝つことはできないようで、この矛盾をどのように解決するのかが大きな鍵になりそうです。
「イケオニ」とは「生ける鬼」とも書けますし、シャーマンの力は巫力よりむしろ心で決まるということから想像すると、ハオが目指すところは「花が鬼の力を制御できるほど強い心を持った人間になる」ことなのかもしれませんね。だから今の花は、強がっていても実はメンタルが弱いかのように描かれているのかもしれません。
今回は、麻倉花のなかに潜む2種類の「鬼」についてご説明しました。ところで、アルミは「イタコのアンナ」として三代目だといわれています。二代目は花の母親のことですが、では初代は誰かご存じでしたか? ぜひ想像してみてください!
それでは今回はこの辺で!
次回もよろしくお願いします!
(タシロハヤト)





