「コレ一発で大体解決」おなじみ波動砲ほかキッズが心踊らせたアニメの「大砲」3選
災いを呼ぶ主砲

●主砲 『超時空要塞マクロス』
本来、主人公たちにとって頼りになるはずの「主砲」を、敵を招く罠として使用する逆転の発想を取り入れたのが『超時空要塞マクロス』(1982年)です。
作品タイトルともなっている「SDF-1 マクロス」は全長1200mを誇る巨艦で、元々は宇宙から飛来した謎の宇宙船を改装したものでした。10年の歳月と膨大な労力を注ぎ込み、作中では2009年の2月に進宙式を迎えましたが、当日になり月軌道上に異星人の陣営「ゼントラーディ軍」が出現、「マクロス」艦内に残されたブービー・トラップが発動して主砲を自動発射し、彼らの戦闘艦を破壊、人類とゼントラーディ軍が敵対関係となるきっかけを作ってしまったのでした。
その後も主砲発射時の「トランスフォーメーション(艦の変形)で艦内の民間人に被害を出したり、「ピンポイントバリア」を展開した際には不具合が発生して発射できなくなったりと、拾いものを無理に使ったことによる技術の未成熟面が目立つ格好となっています。
また、物語最終盤の「カムジン」一派による反乱の際には、主砲を発射しても敵艦を直撃できず、体当たりを許し自らの大破を招くなど、不遇さが目立つ兵器でもありました。
なお『マクロス』では初回以降、勝手に発砲することはありませんでしたが、その80年後を描いたOVA『マクロスII-LOVERS AGAIN-』ではブービー・トラップが復活しており、時折、自動的に発砲しています。その際には周辺に「マクロス警報」が発せられるなど、作品のシンボルに搭載された最強兵器でありながら、どこか厄介な存在として扱われ続けています。
(早川清一朗)


