40代コロコロ中年、ホットショットを組み上げる! 大人のRCカーライフ(3)
1980年代を「コロコロコミック」とともに駆け抜けた少年たちは、今や40代に。あの頃は手に入れられなかったもの、手に入れたけど無くしてしまったものを再び手にした時、心には何が蘇るのでしょうか。かつての愛機、ホットショットを再び手に入れた筆者は、ついに組み上げに成功したのですが……?
今の方が「工具」も充実しているが…

子供時代にタミヤのRCカー「ホットショット」に夢中だった筆者は、40代になって再び「ホットショット」を手に入れました。年末年始の空いた時間に一気に組み立てようと思っていたのですが、ようやくの思いで完成させたフロントサスペンションをフロントギアに取り付けようとしたとき、よくあるトラブルに見舞われました。
組み立てにどうしても必要な、1本のピンバイスが消えていたのです。
さっきまで確かに置いてあったはずなのに、見当たりません。部品の山や箱のなか、床などをいくら探してもどこにもないのです。
このピンバイスがないと、先には進めません。仕方なく部品をタミヤから取り寄せることにしましたが、発注はお正月明けを待たなければならず、組み立てはさらに遅れることになってしまいました。
組み立て工程を中断させた「パーツ紛失」とその顛末
部品の到着を待つ間に、オイルダンパーやダミーヒートシンク、ロールバーなど、組める部分は先に組み、ボディの加工と塗装も行います。子供のころはボディに穴を開けるとき、錐を使ってかなり苦労して開けていた記憶がありますが、今回は文明の利器、ボディリーマーを使用してサクサクと進めます。小学生の頃の自分にこんな便利な道具の存在を教えてあげたいくらいですが、価格が2000円ほどしたので多分存在していたとしても、買えなかったでしょう。
子供のころに「ホットショット」を組んだときは、同梱されていた工具とドライバー、工作用のカッターや彫刻刀、家にあった大工道具などを駆使してどうにかこうにか加工と組み立てを行っていました。しかし今では多くの便利な工具が発売され、またそれを購入する財力もあります。条件は今の方が有利なのですが、組み立てにかかっている時間は子供のころの方が圧倒的に短く、情熱はすべてを凌駕することを改めて思い知らされます。
なお、なくしたと思っていたピンバイスは追加の部品到着後の組み立て中、モーターにくっついた状態で見つかりました。
そうだったな、忘れてたよ。
モーター、お前、磁石入ってるもんな!
どうりで床とか部品の中を探しても見つからないはずだよ!