『ときめきトゥナイト』昭和・平成・令和を制覇! TVアニメは子供をヤキモキさせた
1982年から1994年にかけて雑誌「りぼん」で池野恋先生によって連載された『ときめきトゥナイト』。吸血鬼と狼女を両親に持つ江藤蘭世と同級生の真壁俊、そして俊の幼なじみの神谷曜子の3人が織り成すラブコメディから始まる世代を超えたストーリーは当時の読者をとりこにし、1982年にはTVアニメ化を果たしています。
昭和・平成・令和を駆け抜ける『ときめきトゥナイト』

1980年代から1990年代前半にかけて「りぼん」を読んでいたならば、『ときめきトゥナイト』の名前を知らない方はいないでしょう。池野恋先生によって1982年から1994年にかけて連載されました。吸血鬼と狼女を両親に持つ江藤蘭世と同級生の真壁俊、そして俊の幼なじみの神谷曜子の3人が織り成すラブコメディ、そして蘭世の弟である鈴世の恋人・市橋なるみが主人公となった第2部、蘭世と俊の娘・愛良を主人公とした第3部と世代を超えたストーリーは、多くの女の子たちの心をとりこにしました。
連載終了後にも多くの番外編が世に送り出され、2009年にはリメイク版である『ときめきミッドナイト』も連載されています。そして2021年の7月からは雑誌「クッキー」の2021年7月号から最新作となる『ときめきトゥナイト それから』の連載開始が予告され話題となりました。昭和、平成、令和の3つの時代を、『ときめきトゥナイト』は制覇することになるのでしょう。
さて、そんな『ときめきトゥナイト』ですが、1986年にはTVアニメ化を果たしています。主人公の江藤蘭世役を演じたのは後に『きまぐれオレンジロード』で檜山ひかる役を演じた原えりこ氏。原氏にとっては蘭世役が初の主役であり、飛躍のきっかけとなりました。近年はあまりお名前を見る機会はありませんでしたが、2021年4月スタートのTVアニメ『スーパーカブ』で担任役として健在ぶりを披露して下さっています。
真壁俊役は当時ヒロインのパートナー役として絶大な人気を博した水島裕氏。神谷曜子役は後に『魔法の妖精ペルシャ』の速水ペルシャ役や『機動警察パトレイバー』で泉野明役を演じた富永みーな氏と、実力者が演じておられました。
放送されていた時間帯は、関東地方では木曜日の夜の19:00から。今ではほぼなくなりましたが、1980年代には夕方の時間枠に地上波でアニメが放送されていたのです。まだ家庭用ビデオデッキの普及率も低い時代、TVの前で姉とふたりで放送を待ち構え、一緒になって見ていたのを思い出します。