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還暦すぎても『ゼンカイジャー』でヒロインに! 榊原郁恵さんが才能を見せつけたTV番組たち

現在放送中のスーパー戦隊シリーズ『ゼンカイジャー』に出演している榊原郁恵さん。還暦を過ぎてもなお、子供番組のヒロインと呼ばれてしまう理由とは? それはかつて出演していたドラマのバラエティさに理由がありました。

「還暦ばあちゃんにそんなことやらせるんじゃないよ!」

榊原郁恵さんのデビュー曲「私の先生」などを収録した、「榊原郁恵 シングルコレクション」(日本コロムビア)
榊原郁恵さんのデビュー曲「私の先生」などを収録した、「榊原郁恵 シングルコレクション」(日本コロムビア)

 現在放送中のスーパー戦隊シリーズ45作品目のアニバーサリー作品『機界戦隊ゼンカイジャー』。そのヒロインと言われているのが、主人公・五色田介人(ごしきだ かいと)の祖母である五色田ヤツデです。演じているのは、50代前後の方にはアイドル時代から知っている人も多いと思われる榊原郁恵さんです。「戦隊史上最年長ヒロイン」という人もいました。

 本作はこれまでのスーパー戦隊シリーズと違って、リーダー以外は人間ではなく着ぐるみという異色の編成になっています。そのため、戦隊では基本ともいえるヒロイン役の女性がいません。一応、メンバー内にマジーヌという女性の着ぐるみがいますが、役者が素面で演じる女性が皆無というわけです。もちろんマジーヌも、魅力ある戦隊メンバー紅一点のキャラであることは間違いありません。

 こういった事情から、番組開始時に唯一、女優として出演が決まっていた郁恵さん演じるヤツデをヒロインと呼ぶ人もいました。これには筆者もまったくの同意見です。何せ後述する番組に出演した経緯を考えると、これまで特撮作品に出てこなかったのが不思議なくらいでしょう。

 ちなみにデビュー当時からの活躍を知る筆者としては、本来ならば榊原さんとお書きするところですが、郁恵さんと書いてしまいます(本当は郁恵ちゃんですが、メディアの記事ですので自重します)。

 そういう経緯から、『ゼンカイジャー』の第9カイ!(第9話)からフリント・ゴールドツイカーがレギュラー入りするまで、本作に登場する女優は郁恵さんひとりだけでした。

 このヤツデというキャラは優しくて包容力のあるキャラで、本作の癒し系を一手に引き受ける存在です。その魅力に本作のライバル的な位置にあるステイシーも心を動かされていました。

 ギャグシーンにも抜群の存在感を見せ、第1カイ!(第1話)から爆発をバックに変身アイテムであるギアトリンガーという銃を凛々しい表情で構えるというシーンを見せています。このシーンの後、「還暦ばあちゃんにそんなことやらせるんじゃないよ!」というセリフがあり、若く見えるけどお年寄りだとカミングアウトしました。筆者としてはいくつになっても若いイメージがあったので、このいきなりの発言に唖然としたものです。

 この他にも第33カイ!(第33話)では苦戦する介人たちに、「偉い人を現場に引きずり出すには揉め事よ」というセーラー服姿で年の功を見せるなど、本作での活躍は多岐にわたっていました。このほかにも第33カイ!(第33話)でピーターパンのコスプレというセルフパロディがあります。

 しかし、この時の郁恵さんのコスプレの意味がわからない人がいました。いわゆるジェネレーションギャップ。考えてみれば、若い世代の方は郁恵さんのアイドル時代に生まれていないわけですから当然ですね。

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