【シャーマンキング30周年への情熱(55)】ハオを止める糸口がシャーマンファイトを変える?
2021年4月から放送中のTVアニメ『シャーマンキング』第39話では、ラキストとマルコの勝負を通じて明らかになったX-LAWSの秘密の数々と、さまざまな邪魔が入り先延ばしになっていた葉の「大事な話」が明かされるという、超・重要回でした。
明らかになったラキストとX-LAWSの深い因縁

2022年最初の連載記事では、TVアニメ『シャーマンキング』第39話を振り返ります。新年最初の放送となる38話から続くマルコとラキストの戦いですが、意外な方法で決着がついた上に、ゴーレム編の頃より葉が話したがっていた「大事な話」がついに明かされるという超・重要回でした!
まずはマルコとラキストの因縁から取り上げます。ハオの右腕的な存在であるラキストは、X-LAWSの創始者という衝撃の事実! ハオを倒そうとしていた彼が寝返った理由は不明ですが、残されたマルコとの因縁はただならぬものがあります。そして、ラキストの口からはアイアンメイデン・ジャンヌの正体も明かされました。
彼女は聖少女などではなく、ラキストとマルコにそう思い込まされただけの少女だったのです! ラキストが去った後、マルコはその秘密をひとりで抱えて生きてきました。葉が「リーダーはマルコ」と言ったとき突然キレたのは、そんな自分の努力を馬鹿にされたように受け取ったからですね。誰もが「リーダーはジャンヌ」だと思うよう、裏で必死に手を尽くしてきたのに、それを見破られたと感じたら冷静ではいられません。
一方ラキストは、マルコのその気持ちを見抜いていたようで、終始上から目線で余裕の態度でした。しかしそれが仇となり葉の「罠」にはまります。
「罠」についておさらいしておくと、ラキストはマルコだけでなくジャンヌもターゲットだったので、葉たちは彼女に助けを求めたくてもできませんでした。ラキストの前に出すわけにいかないからです。そこで葉が連れてきたイマリとシガラキをジャンヌ、リゼルグに化けさせる作戦に出ました。
そして、「オーバーソウルに影はできない」という常識を忘れたふりをして、ジャンヌがニセモノだと見破らるように仕向けます。ラキストは見事に引っかかり、そのニセモノはリゼルグが作り出したと考え攻撃しますが、それもまたニセモノでした。そうやってラキストが隙を作っている間に、本物のリゼルグはゼルエルでルシフェルの後ろを取り、見事撃墜した……という流れです。
ただこれで話は終わりません。一時的とはいえ戦いに決着が付いたことで、葉はX-LAWSの天使の秘密を知ります。