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『仮面ライダーBLACK』を知らずに『BLACK SUN』を観たが…原作のヤバさに震えた?

『仮面ライダーBLACK』を知らずに『BLACK SUN』を観たが…原作のヤバさに震えた?

親友だった信彦(中村倫也)と光太郎(西島秀俊)は、やがて対立を深めるようになる (C)石森プロ・東映 (C)「仮面ライダーBLACK SUN」PROJECT
親友だった信彦(中村倫也)と光太郎(西島秀俊)は、やがて対立を深めるようになる (C)石森プロ・東映 (C)「仮面ライダーBLACK SUN」PROJECT

 本作の舞台は、「時は2022年。国が人間と怪人の共存を掲げてから半世紀を経た、混沌の時代」。怪人に対するヘイト渦巻く社会が描写され、続けてルー大柴さん演じる、政権歴代最長党首がモデル(としか思えぬ)首相が登場します。

 露骨に、いや露悪的に「現実との地続き」であることが強調されるのです。これは単なる「風刺」ではありません。むしろ視聴者が現実で起きた人物、事件と重ね合わせながら観るからこそ、「怪人」という虚構の存在、そしてブラックサン、シャドームーンの存在が画面からはみ出す勢いで私たちを揺さぶるのです。

 全体構成においては、白石監督の剛腕ぶりにも驚かされました。先の大戦において細菌兵器の研究を行っていた秘密部隊、さらには「安保闘争」の指導団体や関連運動など、現代史における特異なポイントを串刺しにして、それらを『仮面ライダーBLACK SUN』の物語に奉仕させてしまったのですから。横ではなく、縦にもまた「地続き」であるというリアリティが肌をぬめりと舐めてきます。

 さあ、ここまで「一丁前」に『仮面ライダーBLACK SUN』を語ってきましたが、『仮面ライダーBLACK』を観ていない人間の感想です。そして、そのせいか、本当に恐縮ながら、全然わかっていないことも多々あります。

 例えば南光太郎の職業。彼は借金の取り立てで生計をなしていましたが、原作『BLACK』の光太郎も借金取り、ということでしょうか。気になりすぎます。

「ゴルゴム」は『BLACK』の敵組織であること自体はなんとなく知っていましたが、吉田羊さん、中村梅雀さん、プリティ太田さんが演じていらした「三神官」は原作由来っぽいですか……合ってますでしょうか。

「サタンサーベル」という急にかっこいい名前の剣が登場しましたが、これも? あと「創世王」の存在が怖すぎました。原作にもいるのでしょうか。恐らく、いそうです。

 そして何より子供向けであるはずの原作『仮面ライダーBLACK』もまた、人間が人間を殺し、怪人が怪人を殺す、そんな命の重さを問い続ける物語なのでしょうか……期待が膨らみます。

 結論として『BLACK』を観ずとも『BLACK SUN』は大いに楽しめる作品でありましたが、上のように気になる点が際限なく湧きだすのも事実。幸い、記事配信時点に置いてAmazon Primeビデオで『仮面ライダーBLACK』も配信されています。

 果たしてビルゲニアさんは原作でも「顔出し」変身なのか? 今から、確かめて参ります。

(片野)

【画像】自動で変形するだと…? 『BLACK SUN』の変身ベルトを見る(7枚)

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