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サザエさんたちの「年齢」に驚愕? 昭和の人は老けて見えたのか、実在のスターと比較

昭和のスターたちと磯野家を比較

 1956年の映画『サザエさん』はシリーズ化される人気作に。画像はポスタービジュアル  (C)東宝
1956年の映画『サザエさん』はシリーズ化される人気作に。画像はポスタービジュアル  (C)東宝

●1956年版『サザエさん』を観てびっくり

『サザエさん』はアニメだけでなく、たびたび実写にもなっています。その代表例が江利チエミさんを主演にした映画シリーズで、人気作として全10作が製作・公開されました。映画1作目が公開された1956年当時はまだ原作も連載中で、同時代の感覚でキャスティングが行われていたはずです。

 当時の磯野家を演じた俳優の公開時の年齢を列挙します。

・サザエ…江利チエミさん(19歳)
・波平…藤原釜足さん(51歳)
・フネ…清川虹子さん(44歳)
・マスオ…小泉博さん(30歳)

 サザエとフネは設定よりも5歳ほど下ですが、近い年齢です。波平、マスオも同じくらいの年齢の俳優がキャスティングされています。鑑賞した印象ですが、原作のビジュアルと比べても、違和感は感じませんでした。

 また、波平の甥・ノリスケ(公式サイトでは「24~26歳」)は、のちに世界的に有名な俳優となる仲代達矢さんが演じています。当時は23歳だった仲代さんも、今の感覚で見るととても貫禄のある顔をしており、ノリスケとはまた別方向ですが、たしかに老けて見えました。

 ちなみに仲代さんは1962年公開の『切腹』で初老の浪人を演じていますが、撮影時まだ29歳(物凄い貫禄)。ただし、こちらの例は役作りによる特殊な例と考えた方がいいでしょう。しかし、それ以外の『人間の條件』シリーズ(1959年~)、『用心棒』(1961年)などの作品を見ても、現代の目線ではとても20代には見えません。

●昭和のスターは老けていた?

 こうなると、他の昭和の映画についても気になるところです。戦後から1960年代半ば頃までの代表的な映画から、磯野一家と同じくらいの年齢だった俳優を振り返ります。

・志村喬『七人の侍』『ゴジラ』(1954)

 昭和を代表する名優・志村喬さんの主演の代表作といえば、2023年にイギリスのリメイク版『生きる LIVING』も好評の『生きる』(1952)でしょう。末期がんを患う主人公・渡邊を演じた志村さんは、撮影当時47歳ですが、見た目は完全におじいさんです。ちなみに、『生きる』はヒロイン役の小田切みきさんが公開当時22歳で、サザエとは2歳差。何となく髪型がサザエさんに似ていることもあり、こちらも同時代感が強いです。

 ただし、撮影前に盲腸の手術をしてすでに痩せていたという志村さんは、さらに役作りで減量しており、これは特殊な例と考えた方が良さそうです。ですが、2年後の1954年に志村さんが出演した『七人の侍』や『ゴジラ』を見る限りでも、今のアラフィフ世代より明らかに貫禄があり、老けています。

 志村さんが『七人の侍』で演じたリーダー格の侍・島田勘兵衛は、もうすぐ50に手が届くという設定で志村さんの実年齢ともほぼ同じです。しかし、今よりも寿命がはるかに短い戦国時代の「初老」役として、何ら違和感のない貫禄でした。また、ゴジラで演じた山根恭平博士は55歳設定で、波平のひとつ上でした。現役の学者役ですが、現代の感覚だと65歳と言われても納得いきそうです。昭和の4~50代が老けて見えることに、すんなり納得がいきます。

・笠智衆『彼岸花』(1958)

 同じく昭和の名優・笠智衆さんの代表作といえば『東京物語』(1953)ですが、役柄としては孫もいる70歳のおじいさんで(笠さんは当時49歳)、こちらも役作りがあるので特殊な例と考えた方がいいでしょう。

 対して、『東京物語』と同じ小津安二郎監督の『彼岸花』(1958)公開当時の笠さんは、ちょうど54歳。小津監督の初のカラー作品で、モノクロよりも現代と比較しやすいです。笠さんが演じた主人公の同期仲間・三上は、まだ現役で働いている役柄であり、演じている役も笠さん本人、波平と同じくらいと考えられます。

 こちらも今のアラフィフ世代より明らかに貫禄があり、老けて見えます。『彼岸花』に関しては、主演の佐分利信さんも当時まだ49歳ながら、還暦間際のような貫禄がありました。

【画像】昭和のスターは俳優だけじゃなく、プロ野球選手も貫禄たっぷり? 20代の時の画像(8枚)

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